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「湯冷まし」という言葉は聞いたことがあっても、白湯との違いや正しい作り方まで説明できる方は多くないかもしれません。特に赤ちゃんのいるご家庭では、ミルク作りや水分補給の場面で湯冷ましを使う機会があり、衛生面の知識が欠かせません。この記事では、湯冷ましと白湯の違い、湯冷ましが活躍する場面、鍋・やかんを使った基本の作り方、そして保存方法と注意点までをまとめて解説します。毎日の水分補給を見直すヒントとして、ぜひ参考にしてください。
湯冷ましと白湯の違いは?

湯冷ましとは、一度沸騰させたお湯を、飲みやすい温度まで冷ましたもののことです。よく似た言葉に「白湯(さゆ)」がありますが、どちらも「水だけを沸かしたもの」という点は同じで、主な違いは飲むときの温度にあります。一般的には、次のように使い分けられています。
- 湯冷まし……人肌程度(およそ35〜40℃)まで冷ました状態。赤ちゃんのミルク作りなど、しっかり温度を下げたい場面で使われます
- 白湯……50℃前後で、まだ温かさが残る状態。起床後や就寝前の一杯として親しまれています
- 共通点……どちらも水以外のものを加えず、一度沸騰させてから飲む点は同じです
ただし、この温度の線引きは慣習的なもので、明確な定義があるわけではありません。呼び名よりも、「誰が、どんな場面で飲むのか」に合わせて温度を調整することが大切です。なお、水道水は水道法に基づく塩素消毒が行われており、総トリハロメタンなどの項目に水質基準が定められています※1。沸騰させるのは、この塩素やトリハロメタンなどを飛ばす狙いがあるとされています。
湯冷ましを使う場面

湯冷ましは、どのような場面で使われるのでしょうか。代表的な3つのシーンを見ていきましょう。
赤ちゃんのミルク作りに
湯冷ましがもっとも活躍する場面が、粉ミルクの調乳です。できあがったミルクを一から冷ますよりも、あらかじめ用意した湯冷ましで薄めるほうが、授乳できる温度まで早く下げられます。夜間の授乳など、少しでも待ち時間を短くしたい場面で重宝する方法です。
手順は次のとおりです。
- まず、湯冷ましを用意しておきます。使う水は、水道水、水質基準に適合することが確認された自家用井戸などの水、調製粉乳の調整用として推奨される容器包装水のいずれかを、念のため沸騰させたものです※2。沸騰させたあとは蓋をしたまま冷まし、ほこりが入らないようにしておきます。
- 次に、哺乳瓶にできあがり量の半分から3分の2程度のお湯を注ぎ、粉ミルクを入れて溶かします。このとき注ぐお湯は70℃以上に保ってください※2。粉ミルクは製造過程で完全に無菌にはできないため、70℃以上のお湯で溶かすことが、混入しうる菌を死滅させる工程になっています。沸かしてから30分以上放置したお湯は温度が下がっているため使用できません※2。
- 粉ミルクが溶けたら、湯冷ましをできあがり量の目盛りまで加えます。ここで一気に温度が下がるので、冷ます時間を大きく短縮できます。必ず目盛りまで加えることが、濃度を正しく保つポイントです。
- 最後に温度を確認します。腕の内側に少量たらして熱すぎないことを確かめ、まだ熱い場合は流水をあてるか、冷水または氷水の入った容器に入れて冷やします※2。湯冷ましだけで下げきろうとして、粉を溶かす時点の湯をぬるくしてしまわないよう注意してください。
なお、調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは処分しましょう※2。湯冷ましも作り置きはせず、その日のうちに使い切るのが安心です。
赤ちゃんへの水分補給に
赤ちゃんの水分補給に湯冷ましを、と考える方も多いのですが、時期によって考え方が変わります。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の進行に応じて、食事以外の水分は湯冷ましや麦茶などで与えるとされています※3。裏を返せば、離乳が始まる前は母乳や育児用ミルクで水分は足りているのが基本で、湯冷ましの出番は離乳が進んでからということになります。
- 離乳開始前……母乳・育児用ミルクが基本。追加の飲み物は必須ではありません※2
- 離乳開始後(生後5〜6ヶ月ごろ〜)……食事と併せて、湯冷ましや麦茶などをスプーンやマグで少量ずつ与えることができます。ジュースや甘い飲み物より赤ちゃんの体への負担が少なく、特に夏場や入浴後など汗をかいた後の水分補給に適しています。
湯冷ましは水そのもので糖分を含まないため、甘さに慣れさせたくない時期にも取り入れやすいでしょう。与える量やタイミングに迷うときは、かかりつけの医師や自治体の相談窓口に確認すると安心です。
便秘の解消に
「朝起きてすぐに湯冷ましを一杯」という習慣を取り入れている方もいます。カフェインや糖分を含まない湯冷ましは、胃腸に負担をかけずに水分補給できるのが利点です。
毎朝の一杯は、生活リズムを整えるきっかけのひとつと考えるとよいでしょう。お腹の不調が長く続く場合は、自己判断で対処せず、医療機関に相談してください。
湯冷ましの正しい作り方

ここからは、安全に湯冷ましを用意するための手順と、使う道具の選び方を確認していきます。
鍋・やかんを使う基本の作り方
湯冷ましづくりの基本は、鍋またはやかんを使う方法です。手順は次のとおりです※4。
- その日に使う分だけの水道水を、鍋またはやかんに入れます
- 蓋を開けたまま火にかけ、ぐらぐらと沸騰させます※4
- 沸騰したあともしばらく(10〜15分程度)加熱を続けます。塩素やトリハロメタンは加熱によって抜けやすくなるといわれています
- 火を止め、洗浄・消毒した清潔な容器に移します※2
- 人肌程度まで冷まします。容器ごと流水や氷水にあてると早く冷めます※2
沸騰させた水は残留塩素が失われるため、時間が経つほど雑菌が増えやすくなります。作り置きは避け、その日のうちに使い切りましょう。なお、赤ちゃんの調乳では、粉ミルクを溶かす時点で70℃以上の湯が必要です※2。人肌まで冷ました湯冷ましは、溶かしたあとの温度調整に使うと覚えておきましょう。
電気ケトルや電子レンジでは湯冷ましはできない
「電気ケトルや電子レンジでお湯を沸かせば同じでは?」と思うかもしれませんが、湯冷ましづくりには向かないとされています。理由を整理すると次のとおりです。
- 電気ケトル……沸騰を検知して自動で切れる仕組みのため沸騰を長く維持できず、塩素やトリハロメタンを飛ばす目的には向かないとされています
- 電子レンジ……厚生労働省が紹介するガイドラインでは、加熱が不均一になり一部が熱くなる「ホット・スポット」ができ、乳児の口にやけどを負わせる可能性があるとして、ミルクを温める際の使用を避けるよう示されています※2
- 電気ポット……同ガイドラインの調乳手順では、スイッチが切れるまで待つ道具として挙げられています※2。調乳用の湯を用意する用途には使えます
つまり、塩素やトリハロメタンを飛ばす目的で湯冷ましを作るなら、鍋・やかんで蓋を開けたまま15分程度沸騰を続ける方法が基本です。一方、調乳用に70℃以上の湯を用意したいだけなら、電気ポットという選択肢もあります。
ウォーターサーバーは湯冷ましの代わりとして使える?

毎回鍋ややかんで沸かして冷ますのは、正直なところ手間がかかります。そこで気になるのが、ウォーターサーバーで代用できるのかという点です。
ここでは、ウォーターサーバーで代用が可能かどうか、3つの面から見ていきます。
- 温度の面……ウォーターサーバーの温水は一般に80〜90℃前後で、100℃で沸騰させたわけではないため、厳密には湯冷ましと同じものではありません
- 水質の面……ウォーターサーバーの水は、出荷前に加熱殺菌の工程を経ています。水道水のような塩素消毒は行われていないため、塩素を飛ばす目的で沸騰させる必要はありません。
- 使い勝手の面……温水と冷水を組み合わせれば、人肌程度の温度をすぐに用意できます
そのため、赤ちゃんのミルク作りや日常的な水分補給の用途であれば、温水と冷水を混ぜて人肌に整えるだけで、湯冷ましの代わりとして十分実用的です。
湯冷ましの保存方法と注意点

湯冷ましは、作ったあとの扱い方で衛生状態が大きく変わります。押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- 容器は洗浄・消毒したものを使い、常温なら当日中、冷蔵保存でも24時間以内を目安に使い切りましょう
- ペットボトルや哺乳瓶など口の細い容器は洗いにくく、雑菌が残りやすいため、使うたびに洗浄・消毒します
- 直接口をつけて飲んだ容器の水は、飲みかけを残さないようにします
- 気温の高い時期は傷みが早いので、作り置きせず必要な分だけ用意します
- 赤ちゃん用は特に慎重に。調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは捨てることが示されています※2
「たくさん作って冷蔵庫に入れておけば楽」と考えたくなりますが、沸騰によって残留塩素が失われた水は、消毒効果が期待できない状態です。少量ずつこまめに用意する習慣が、結果的にいちばん安全といえます。
湯冷まし作りにはウォーターワンがおすすめ

毎日のことだからこそ、湯冷ましづくりの手間はできるだけ減らしたいものです。そこで、おすすめなのがウォーターサーバー『ウォーターワン』です。『ウォーターワン』は、富士山・南阿蘇・島根・沖縄の国内4つの採水地から選べる天然水の宅配水サービスで、いずれもくせのない飲みやすい軟水です。不純物が少なくまろやかな味わいで、赤ちゃんから大人まで毎日の水分補給に取り入れやすいお水です。
『ウォーターワン』は、衛生管理を徹底した工場で「非加熱ボトリング許可」を取得し、採水地のおいしさを新鮮なままボトリングしています。加熱による風味の変化を抑えているため、水そのものの味わいをそのまま楽しめるのが特長です。定期的な製品検査によって品質管理を行っている点も、小さなお子さまのいるご家庭にとって安心材料になるでしょう。
サーバーからは約87℃前後の温水と6℃前後の冷水がいつでも使えるため、鍋で沸かして冷ます手間が省けます。組み合わせれば飲みたい温度に調整でき、温水コックには標準でチャイルドロックが付いています。夜間の授乳や汗をかいたあとのひと口など、「今すぐ適温の水がほしい」場面で頼りになる存在です。
湯冷ましの正しい作り方を知ったうえで、日々の水分補給をもっと手軽にしたい方は、ぜひウォーターサーバー『ウォーターワン』をチェックしてみてください。
ウォーターワン編集部は、ガス・電力・ウォーターサーバーなどのサービスを展開する株式会社サイサンが運営する編集チームです。お水やウォーターサーバーに関する情報を中心に、日常生活に役立つ知識をわかりやすくお届けします。












