リラックスしたいとき、美容や健康を意識したいとき、そして寝る前の一杯として——ノンカフェインの飲み物として人気が高いのがハーブティーです。一方で「どのハーブが何に向いているのか分からない」「妊娠中でも飲んでよいのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。ハーブティーはあくまで食品であり、期待できることにも注意すべきことにも幅があります。この記事では、ハーブティーの基礎知識から目的別の選び方、おいしく淹れるコツ、飲むときの注意点までを解説します。毎日の一杯を見直すヒントとして、ぜひ参考にしてください。
ハーブティーとは?緑茶・紅茶との違い

ハーブティーは、茶葉を使わず、ハーブと呼ばれる植物の葉・花・果実・根などをお湯で抽出した飲み物です。ハーブは「草木」を意味するラテン語のHerbaを語源としており、山野に自生しているものが多く、バジルやオレガノ、タイムなどが代表的です。古くから食用以外に薬用などにも幅広く活用されてきました※1。
緑茶・紅茶との最大の違いは原料です。緑茶も紅茶もウーロン茶も、すべて同じチャノキの葉からつくられ、加工方法の違いで呼び名が変わります。これに対してハーブティーは、カモミール、ペパーミント、ローズヒップなど、種類ごとにまったく異なる植物が原料になります。香りや色、味わいのバリエーションが豊かなのはこのためです。
もうひとつの大きな違いがカフェインです。カフェインの含有量は、浸出液100mLあたりコーヒーで60mg、紅茶で30mg、せん茶で20mgとされています※2。一方、チャノキを使わないハーブティーはカフェインを含まないものがほとんどで、就寝前でも飲みやすい点が特長です。
両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 緑茶・紅茶 | ハーブティー | |
|---|---|---|
| 原料 | チャノキの葉のみ | 多種多様な植物の葉・花・果実・根 |
| カフェイン | 含む | 含まないものが多い |
| 味わい | 渋みや旨みが中心 | 香りや酸味、清涼感が中心 |
| 楽しみ方 | 産地や製法、湯温で味わいを調整する | 単一のハーブでも、複数をブレンドしても楽しめる |
ハーブティーには、植物に含まれる精油成分やフラボノイド、ビタミンなどが溶け出しています。こうした成分が、香りや味わいだけでなくさまざまな働きをもたらすとされており、種類を選ぶ楽しみにつながっています。ただし「ハーブティーならすべてノンカフェイン」とは限らず、マテ茶のようにカフェインを含むものもあります。購入時には原材料表示を確認する習慣をつけておくと安心です。
目的別おすすめのハーブティー

ハーブティーは種類によって香りも味わいも大きく異なるため、悩みや目的に合わせて選ぶ時間そのものが楽しみになります。ここでは目的別に、代表的なハーブを紹介します。なお、ハーブティーは医薬品ではなく食品です。特定の症状を治したり予防したりするものではないことを前提に、毎日の習慣として無理なく取り入れてみてください。
リラックス・睡眠改善
一日の終わりに選ばれることが多いのが、次のようなハーブです。
- カモミール:リンゴを思わせる甘い香りが特徴で、アピゲニンという成分を含み、気持ちを落ち着かせたいときの一杯として古くから親しまれてきました。寝る前のリラックスタイムに飲みたいハーブティーです※3。
- ラベンダー:華やかで清涼感のある香りが特徴で、香りによるリラックスを目的に選ばれることの多いハーブです。就寝の1〜2時間前に飲む習慣にすると、夜の過ごし方のリズムを整えやすいとされています。
- パッションフラワー:南北アメリカ原産のつる植物で、不安感の軽減や睡眠導入のサポートを目的に使われることが多いハーブです※4。
「飲めば必ず眠れる」という性質のものではありませんが、温かい飲み物を淹れて座る時間をつくること自体が、気持ちを切り替えるきっかけになります。照明を落とす、スマートフォンを手放すといった習慣と組み合わせてみてください。
美容・肌ケア
美容を意識する方に選ばれやすいのは、次のようなハーブです。
- ローズヒップ:バラの果実を使ったハーブで、ビタミンCが豊富なことで知られています。ビタミンCはコラーゲンが合成される際の反応に補因子として関わる栄養素で、18歳以上の成人における推奨量は男女とも1日100mgとされています※5。
- ハイビスカス:鮮やかなルビー色としっかりした酸味が特徴で、クエン酸やアントシアニンを含み、代謝促進・肌の抗酸化に役立ちます。ローズヒップとブレンドされることが多く、暑い時期にはアイスでも飲みやすいハーブです。
- ルイボス:南アフリカ原産のマメ科植物の葉を用いたお茶で、抗酸化作用のあるポリフェノールを含みます。カフェインを含まずクセが少ないため、水分補給の一部として置き換えやすいのが利点です。
ビタミンCは体内でつくることができない水溶性の栄養素のため、毎日の食事や飲み物からこまめに補うことが基本になります※5。ただし、水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、ハーブティーだけで必要量をまかなおうとするのは現実的ではありません。食事全体で野菜や果物から補うことを土台に、水分補給の選択肢のひとつとして楽しみましょう。
消化促進・胃腸ケア
食後の一杯として選ばれることが多いのが、次のようなハーブです。
- ペパーミント:メントール由来の清涼感のある香りが特徴です。古くから消化器系の症状をはじめさまざまな用途に使われているハーブで、古代ギリシア・ローマ・エジプトの記録にも記されています。※6。
- ジンジャー:生姜を使ったぴりっとした風味のハーブティーで、食後や胃が重たく感じるときの一杯として古くから親しまれてきました。
- レモングラス:レモンによく似た爽やかな香りが特徴のイネ科のハーブで、食欲がわかないときや気分を変えたいときに選ばれることの多い一杯です。
なお、胃の不調が長く続く場合や、痛みをともなう場合は、早めに医療機関を受診してください。
冷え改善・体温上昇
寒い季節や、冷房で体が冷えやすい時期に選ばれるのが、次のようなハーブです。
- ジンジャー:生姜はショウガオールやジンゲロールといった辛み成分を含み、体の芯から温まる一杯として選ばれています。中国・日本・インドなどアジア地域が原産で、中国では2500年以上前から薬用として使われてきました※7。
- シナモン:甘くスパイシーな香りが特徴です。血行促進・体温上昇が期待でき、冷えやむくみが気になる時期に取り入れられることの多いハーブです。少量加えるだけで印象が大きく変わるため、ほかのハーブとのブレンドにも向いています。
- ルイボス:体を冷やしにくい飲み物として紹介されることが多く、冷えが気になる方にも選ばれています。ノンカフェインでホットでもアイスでもおいしく飲めるため、季節を問わず続けやすい一杯です。
冷えが気になるときは、ハーブの種類そのものよりも「温かい状態でゆっくり飲む」ことのほうが体感に影響します。熱すぎない、飲みやすい温度に整えて飲むのがおすすめです。
ハーブティーを美味しく飲むコツ

ハーブティーの持ち味を引き出すには、淹れ方と水の選び方がポイントになります。特別な道具は必要ありません。次の4点を意識するだけで、いつもの一杯がぐっとおいしくなります。
- 茶葉はティーポットに入れる:ハーブがお湯のなかで自由に広がることで、香りや成分が引き出されやすくなります。
- 熱湯を注いで蓋をし、3〜5分蒸らす:蓋をすることで、揮発しやすい香りを逃がしにくくなります。花や葉など軽い部位は短めに、根や果実など硬い部位は長めを目安に蒸しましょう。
- 水にこだわる:カップの中身のほとんどは水です。不純物の少ない軟水を使うと、ハーブ本来の香りと味が引き立ちやすくなります。
- 飲むタイミングを意識する:就寝前、食後、朝起きてすぐなど、目的に合わせてタイミングを決めると習慣として続けやすくなります。
水分補給という観点では、のどが渇く前に、起床時・就寝前・入浴前後などにこまめに水分をとることがすすめられています※8。ハーブティーを飲む時間を、こうしたタイミングに重ねてみるのもよい方法です。
また、ハーブの香りは時間の経過とともに弱くなっていきます。開封後は密閉できる容器に移し、直射日光や高温多湿を避けて保管し、早めに飲みきりましょう。
ハーブティーの注意点

ハーブティーは食品ですが、種類によっては注意が必要な場合があります。「天然」「自然」「ナチュラル」といった謳い文句は、科学的に「安全」を意味するものではなく、人工的につくられたものに比べて天然物由来の食品のほうがより安全とはいえないことが指摘されています※9。特に次の2点は、飲み始める前に押さえておきたいポイントです。
妊婦・授乳中の注意点
妊娠中・授乳中は、ハーブの種類を確認したうえで選ぶことが大切です。ノンカフェインであっても、すべてのハーブが問題ないわけではありません。
- ラズベリーリーフ:子宮収縮を促すとされるため、妊娠初期から中期には避けることが推奨されています。出産準備のハーブとして知られていますが、飲み始める時期は自己判断せず医師に確認しましょう。
- パッションフラワー:妊娠中の摂取は子宮を収縮させる可能性があるため、使用すべきではないとされています。授乳中の摂取の安全性についても、ほとんど分かっていません※4。
- ペパーミント:授乳中の安全性について十分なエビデンスが確立されているとはいえないため、大量に摂取することは避けることが望ましいでしょう。
- カモミール・ルイボス:比較的安全とされていますが、妊娠中・授乳中の摂取の安全性についてはほとんど分かっていません。またブタクサやキクなどキク科の植物にアレルギー反応を起こす人は、カモミールにもアレルギー反応を起こしやすいとされています※3。
ブレンド製品には思わぬハーブが含まれていることもあるため、原材料表示の確認を習慣にしましょう。カフェインについても、妊娠中は摂りすぎに注意するよう国内で注意喚起がなされています※2。心配な場合は自己判断せず、かかりつけの医師や助産師に相談しましょう。
薬との相互作用
持病があって薬を服用している方は、ハーブと薬の飲み合わせにも注意が必要です。
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ):これを含有する製品を摂取すると薬物代謝酵素が誘導され、抗HIV薬、強心薬、免疫抑制薬、気管支拡張薬、血液凝固防止薬、経口避妊薬(ピル)の効果が減少することが報告されており、注意喚起が行われています※10。抗うつ薬をはじめ多くの薬と相互作用することも指摘されているため、服薬中の使用は特に注意が必要です※11。
- カモミール:免疫抑制薬のシクロスポリンや、血液をサラサラにするワルファリンとの相互作用が報告されています。理論上、ほかの薬剤とも相互作用を有する可能性があると考えられています※3。
持病がある方や服薬中の方は、ハーブの種類を確認し、必要に応じて医師や薬剤師に相談することが重要です。天然成分だからといって無制限に飲んでよいわけではなく、適量を守ることが大切です。体質に合わないと感じたときは、無理に続けず飲むのをやめる判断も大切にしましょう。
ハーブティーをおいしく淹れるならウォーターワンがおすすめ

ハーブティーの味わいを左右するのは、実は水の質と温度です。カップの中身のほとんどは水ですから、その水がまろやかであるほど、ハーブ本来の香りや風味が素直に感じられます。
ウォーターサーバー『ウォーターワン』は、富士山・南阿蘇・島根・沖縄という国内4つの採水地から、軟水または超軟水の天然水をお届けする宅配水サービスです。不純物が少なくまろやかな味わいで、ハーブティーはもちろん、日常の水分補給や毎日の料理にも使いやすいのが特長です。飲みやすい軟水なので、赤ちゃんから大人まで家族みんなで安心して利用できます。
さらに『ウォーターワン』は温水がすぐに使えるため、お湯を沸かす手間がかかりません。「就寝前に一杯だけ飲みたい」「朝の支度をしながら淹れたい」といった場面でも、やかんのお湯が沸くのを待たずに済みます。ノンカフェインのハーブティーを習慣にしたい方にとって、手軽にお湯が使えるウォーターサーバーは理想的なパートナーといえるでしょう。冷水も使えるので、暑い季節にはアイスハーブティーも手軽に楽しめます。
毎日の何気ない一杯を、少しだけ豊かな時間に。ハーブティーを楽しむ暮らしのお供に、ぜひ『ウォーターワン』をご検討ください。
参考文献
- ※1:農林水産省「aff(あふ)2021年8月号 知れば知るほど奥深い!香辛料の魅力再発見」
- ※2:食品安全委員会(内閣府)「ファクトシート 食品中のカフェイン」
- ※3:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト カモミール
- ※4:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト パッションフラワー
- ※5:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 ビタミン(水溶性ビタミン)
- ※6:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト ペパーミントオイル
- ※7:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト ショウガ
- ※8:環境省「健康のため水を飲もう」推進運動
- ※9:食品安全委員会(内閣府)「いわゆる「健康食品」に関するメッセージ」
- ※10:厚生労働省「セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について」
- ※11:厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト 薬とハーブの相互作用について知っておくべき6つのこと
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