親がコーヒーを飲んでいると、子どもが「ひと口ちょうだい」とせがんでくることがあります。ただ、カフェインの影響が気になり、何歳から飲ませてよいのか迷う保護者は少なくありません。実は日本では、カフェインについて明確な基準や具体的な摂取量の目安は示されておらず、海外の情報をもとに注意喚起が行われているのが現状です※1。この記事では、コーヒーを飲み始める年齢の考え方、カフェインが子どもに与える影響、年齢別の摂取量の目安、飲ませる際の注意点までを解説します。毎日の飲み物選びの参考にしてください。
コーヒーは何歳から飲んでいい?

日本には、コーヒーを飲んでよい年齢に関する法律上の規制はなく、明確な「何歳からOK」という基準は存在しません。子どものカフェイン摂取量についても国内に公的な基準はなく、海外の情報に基づいて注意喚起が行われています※1。
判断のよりどころになるのは、海外の公的機関が示す目安です。その多くは年齢ではなく「体重1kgあたりのカフェイン量」で示されており、カナダ保健省は18歳までの子どもや青少年について、1日あたり体重1kgあたり2.5mgを推奨摂取量としています※1。同じ年齢でも体格によって適量が変わる、という考え方です。
コーヒーの業界団体などでは、12〜15歳以上で体重が大人並みの50kgを超えていれば大人と同じように飲んでよい、とする目安が示されることもあります。いずれにしても年齢だけで区切らず、体重や体のサイズをあわせて見ることが重要で、体重50kgを一つの目安にすると判断しやすいでしょう。
ここまでのポイントを整理すると、次のようになります。
- 日本には年齢の法的な規制も、子ども向けの公的な摂取基準もない※1
- 海外の目安は「1日あたり体重1kgあたり2.5mg」など、体重換算で示されることが多い※1
- 12〜15歳以上・体重50kg超であれば大人と同様に、とする目安が示されることもある
- カフェインに対する感受性には個人差が大きく、少量でも影響が出る場合がある※2
10歳以下の子どもへの考え方
年齢別の摂取量の目安が示されているのは4〜6歳からで、それより幼い年齢の数値はありません※4。海外の食事ガイドラインには、幼児には安全な摂取量が確立されていないとして、カフェインを含む飲料は2歳未満の子どもは避けるべきとするものもあります※1。こうした背景から、10歳以下の子どもにはコーヒーを控えるのが基本と考えられています。
小学生以下は体重が軽いぶん、大人と同じ1杯でも体重1kgあたりのカフェイン量は大きくなります。体重20kgの子どもを「2.5mg/kg体重/日」に当てはめると1日50mgで、コーヒーのカフェイン濃度60mg/100mL※1で換算すれば100mLに満たない量で上限に達します。
どうしても飲ませたい場合は、次のような工夫が考えられます。
- 飲ませるとしても6歳以上を目安にし、ミルクで4分の1程度に薄める
- カフェインを取り除いたカフェインレス(デカフェ)製品を選ぶ※1
- その日にお茶やコーラなど、ほかのカフェイン飲料を飲んでいないか確認する
なお、コーヒー牛乳は4歳頃からを目安とする考え方もあります。ただし乳飲料でもカフェインを含む点は変わらないため、「牛乳だから安心」と考えず量には注意しましょう。
中学生・高校生の場合
13歳以上になると、目安は年齢区分ではなく「1日あたり体重1kgあたり2.5mg」という体重換算で示されます。ただしこれは、データが不十分なため確定した勧告は作成されず、この量以上を摂取しないようにという形で示されたものです※4。体重50kgなら1日125mgまで、コーヒーでは200mL強にあたります。あくまで目安であり、中高生でも大人と同じ量を自由に飲んでよいわけではありません。
特に気をつけたいのが、受験勉強などで眠気覚ましに使うケースです。北欧諸国の子どもと青少年を対象とした評価では、体重50kgの青少年で1日50mgを超えると耐性が増加する可能性があり、耐性の増加はカフェイン依存症の兆候を示すとされています。さらに1日125mgを超えると、不安やイライラ感がみられたと報告されています※2。
睡眠への影響も見逃せません。就寝直前に体重1kgあたり約1.4mgを摂取すると、子どもやティーンエイジャーでも睡眠障害が起こり得るとされています※2。小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間の睡眠確保が推奨されており※3、眠気を抑えるために睡眠時間を削っては本末転倒です。毎日飲む習慣をつけるのではなく、特別な場合に限り適量を楽しむ程度にとどめましょう。
カフェインが子どもに与える影響

カフェインは、神経を鎮静させる働きを持つアデノシンと化学構造が似ており、アデノシンが結合するはずの受容体に結合することでその働きを妨げ、神経を興奮させます※1。眠気が覚めるのはこの作用ですが、裏を返せば量が増えるほど神経が過剰に刺激されるということでもあります。
子どもはカフェインに対する感受性が高く※4、体内で分解する力も大人ほど十分ではないといわれるため、同じ量を摂取しても影響が強く出やすい傾向があります。過剰に摂取して中枢神経系が刺激された場合には、次のような症状が起こります※1。
- めまい
- 心拍数の増加
- 興奮、不安、震え
- 不眠
- 消化器官の刺激による下痢や吐き気、嘔吐
このほか、過剰摂取は頭痛、脱水症などを引き起こすため、特に子どもは注意が必要とされています※4。利尿作用で水分が失われやすくなる点も、汗をかきやすい子どもには見逃せません。
長期的な影響としては、カルシウムの摂取量が少ない人がカフェインを摂取した場合、カルシウムの体内からの排出率が増え、骨粗しょう症の原因となる可能性が指摘されています※2。鉄分などほかのミネラルへの影響を心配する声もあります。睡眠もミネラルも成長期の体づくりに欠かせないため、大人以上の注意が必要です。
コーヒー以外のカフェインにも注意
カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、コーラなどの清涼飲料水、チョコレート、エナジードリンクにも含まれます。子どもが日常的にこれらを口にしていると、コーヒーを少し飲んだだけでも1日の合計量が目安を超えることがあります。食品中のカフェイン濃度は次のとおりです※1。
- コーヒー(浸出液):60mg/100mL
- 玉露(浸出液):160mg/100mL
- 紅茶(浸出液):30mg/100mL
- せん茶・ほうじ茶・ウーロン茶(浸出液):各20mg/100mL
- エナジードリンク・眠気覚まし用飲料:32〜300mg/100mL(製品1本あたり36〜150mg)
特に注意したいのがエナジードリンクです。缶や瓶1本でコーヒー約2杯分に相当するカフェインを含む製品もあり、子どもには摂取を制限するよう注意喚起されています※1。国内でも業界のガイドラインに基づき、小児や妊婦などに飲用を控える旨の表示が進められています※4。保護者が食事全体でのカフェイン摂取量を把握することが大切です。
子どものカフェイン摂取量の目安

日本には子どものカフェイン摂取量に関する公的な基準がないため、参考にされることが多いのがカナダ保健省の目安です※2※4。
- 4〜6歳:1日45mg以下
- 7〜9歳:1日62.5mg以下
- 10〜12歳:1日85mg以下(355mL入り缶コーラ1〜2本に相当)
- 13歳以上の青少年:1日あたり体重1kgあたり2.5mg以下
- 健康な成人:1日400mg以下(コーヒーをマグカップで約3杯)
コーヒー100mLあたりのカフェインは約60mgです※1。コップ1杯を200mLとすると約120mgとなり、10〜12歳の目安である85mgを上回ります。つまり12歳未満の子どもがコップ1杯分を飲むと、それだけで1日の目安を超えてしまう計算です。
なお、機関によって数値には幅があり、子どもや青少年について1日あたり体重1kgあたり約3mgを指標とする評価もあります※2。いずれも「これ以下なら絶対に安心」という保証ではなく、参考値として捉えましょう。
子どもにコーヒーを飲ませる際の注意点

実際に飲ませる場面では、次のような点を意識しておくと安心です。
- 無糖のまま飲ませない:ミルクをたっぷり加えて薄めるのが基本
- 1日の合計で考える:コーヒー単体ではなく、お茶やコーラなども含めた合計量を目安と比べる
- 時間帯に気をつける:就寝前は避け、日中の早い時間にとどめる※2
- 医薬品との重複を避ける:風邪薬や眠気防止薬にもカフェインは含まれるため、服用中は一緒に飲まない※1
- エナジードリンクは別扱いにする:1本でコーヒー約2杯分を含む製品もあるため、子どもには与えない※1
不眠や動悸、吐き気、頭痛などカフェインの影響が出た場合はすぐに中止し、症状が強いときや続く場合は医師に相談しましょう。
そのうえで大切なのが、コーヒーを毎日の習慣にしないことです。日常の水分補給は水やカフェインを含まない飲み物を基本にして、コーヒーは「特別な飲み物」として位置づけ、量と頻度を大人が管理するようにしましょう。
日頃の子どもの水分補給にはウォーターワンがおすすめ

子どものカフェイン摂取が気になるご家庭ほど、麦茶や水などカフェインを含まない飲み物を習慣にしておくことが大切です。普段の水分補給を整えておけば、たまにコーヒーを口にしても1日の合計量が目安を大きく超える心配は少なくなります。そこで便利なのが、冷水と温水をすぐに使えるウォーターサーバーです。
その中でも『ウォーターワン』は、子どもが自分でコップに注いで飲む習慣をつくりやすいのが魅力です。温水も使えるので大人も白湯やお茶を淹れる際にすぐ活用でき、やかんでお湯を沸かす手間もいりません。忙しい朝でも「まず一杯」を用意できます。
また、『ウォーターワン』の天然水は、富士山・南阿蘇・島根・沖縄という国内4つの採水地から好みに合わせて選べます。いずれも飲みやすい軟水で、赤ちゃんのミルクづくりにも適しているため、家族全員が安心して使えるのが特長です。
不純物が少なくまろやかな味わいで、そのまま飲むのはもちろん料理や麦茶づくりにも使いやすいでしょう。コーヒーを飲み始める年齢に絶対の正解はありませんが、日々の水分補給を整えておくことは今日からできる備えです。『ウォーターワン』で、家族みんなが続けやすい水分補給の習慣を始めてみてはいかがでしょうか。
ウォーターワン編集部は、ガス・電力・ウォーターサーバーなどのサービスを展開する株式会社サイサンが運営する編集チームです。お水やウォーターサーバーに関する情報を中心に、日常生活に役立つ知識をわかりやすくお届けします。












