WaterOneコラム
近年、様々な商品に“海洋深層水使用”と記載されているのを見かけますよね。でも、海洋深層水って「なんだか良さそう」なイメージはあるものの、実際にどんなものなのか詳細は意外と知らない、という方が多いのではないでしょうか。海洋深層水とは、その名の通り、海の深い層にある水のこと。日本では1980年代から注目されてきたと言われ、実は私たちの暮らしにかなり昔から役立てられている水なのです。一般的な湧水などと比較して、清浄性に優れている、低温安定性、無機富栄養素が豊富などの特徴があるといわれており、幅広く活用されています。そこでこの記事では、海洋深層水を摂取するメリットや使われている用途についてご紹介します。
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海洋深層水とは
海洋深層水とは、海の深い部分にある水を指す言葉です。海面の表層部分にある水ではなく、一般的には太陽が届かない水深200m以深にある水のことを言います。表層の部分には様々な生物が生きており、さらに太陽光によって植物プランクトン、海藻などが活発に光合成を行っています。それらの海藻などを餌として魚などが集まり、さらにはその魚を狙って人間を含む大きな生き物も集まってきます。人間の生活排水や船の行き来もあり、とても清浄とは言い難い状態ですよね。一方、海洋深層水はこれらの影響をあまり受けないため、清浄でさらに栄養も豊富だというのです。一体、なぜそのような特徴を持つのか、ひとつひとつ確認していきましょう。※1
清浄性にすぐれている
海洋深層水の特徴のひとつは、高い清浄性。まず、海面の表層にある水に比べて、人間の活動による生活排水や産業排水、船の行き来などの影響を受けにくいといえます。そのため、清浄性が保たれやすいのです。さらに、太陽光が届かないため、植物プランクトンや海藻は光合成を行うことができません。つまり、そもそも植物プランクトンや海藻が存在しづらい層だといえます。すると、プランクトンや海藻という餌が存在しなくなるため、生き物はもちろん、病原菌や細菌も少なくなります。海域によっては、海面付近と海洋深層水を比較すると微生物や病原菌の数が10分の1から100分の1程度も異なるのだとか。また、海洋深層水は何十年・何百年という長い年月をかけて深海部に沈降していきます。その過程で、さまざまな浄化効果やろ過を受けるため清浄性が保たれるのです。この優れた清浄性があるからこそ、飲み水や化粧品の基剤として幅広く活用されています。
低温安定性
海洋深層水は太陽光がほとんど届かないため、水温が変化しづらい「低温安定性」という特徴があります。太陽光が直接当たる表層水と比べると、水温は低く、約9℃付近で一定に保たれているといわれています。近年、猛暑や酷暑など、日本では夏の気温上昇が例年のようにニュースを騒がせていますよね。その結果、魚たちの餌となるプランクトンが減少し、不漁や品質の低下につながっているそうです。そうなれば、海水に溶け込んでいる栄養分なども変化しているでしょう。一方、海洋深層水は外部の気象変動や気温の影響を受けづらいといわれています。深い層にあることも影響を受けづらい要因のひとつですが、海洋深層水が海の広い範囲にわたって分布しているのもの要因のひとつ。広大だからこそ、ある一部の地域で気候変動や大規模な天災があったとしても、全体に与えられる影響はごくわずか。地表の影響を受けることなく低温を保っているため、年間を通して水質の変化が少なく、非常に安定している水だといえます。
無機富栄養素が豊富
海洋深層水は、自然の恵みであるミネラル分を約60種類と豊富に含んでいるのも特徴のひとつです。植物プランクトンや海藻などが存在しないので、栄養が少ないのでは?と思うかもしれませんが、実はまったく逆。海洋深層水には、海底火山活動によってマグネシウムやカルシウム、カリウム、亜鉛、鉄などが供給されます。それらの成分を使う生き物が少ないため、ミネラル分がそのまま残った栄養豊富な水となるのです。特に多いのは、マグネシウムやカルシウムのようなミネラルのほか、リンや窒素、ケイ素といった無機富栄養素。無機富栄養素とは、植物の生命を維持するために欠かせない栄養です。ひいては、人間が食べる野菜にも影響を与えるといえるでしょう。また、食べ物を精製して食べる現代人は、ミネラルなどの栄養が不足しがちです。添加物の影響もミネラル不足に拍車をかけているといいます。ミネラルが不足すると、エネルギーを作るための酵素がうまく働かないため、積極的に補っていくのが良いでしょう。
海洋深層水を摂取するメリット
海面の表層水とはまったく異なる特徴を持つ「海洋深層水」。現在、様々な商品などに活用されていますが、海洋深層水を利用することで、どのようなメリットを得られるのかを見ていきましょう。
肌細胞の新陳代謝を促す
海洋深層水にはミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは美肌づくりに欠かせない成分で、例えばカルシウムは健康な肌を育む、鉄は血行をよくする、亜鉛は肌のターンオーバーを促進するなどの働きが期待できます。自然な肌の生まれ変わりを助け、イキイキとした素肌へと導きます。
保湿作用が優れている
海洋深層水はミネラルバランスが人間の体内とよく似ているといわれています。そのため、肌への浸透が良く、豊富なミネラルなどの栄養分を届けることができます。また、海洋深層水に含まれる無機塩類は、保湿に関わるNMF(天然保湿因子)やセラミドの産生を促進する働きがあると言われ、みずみずしく潤う肌を育みます。
腸内環境を整える
高知県が行なった研究では、海洋深層水を飲んだグループとミネラルウォーターを飲んだグループに分けて実験を行なったところ、海洋深層水を飲んだグループの方が腸内環境の改善に役立つ短鎖脂肪酸が増えたという結果が得られたそう。短鎖脂肪酸は、腸内環境の改善だけではなく、大腸ガンや糖尿病、肥満などの予防、免疫機能の調整に良い影響を与えるとして知られています。また、便秘がちな人たちのほとんどが「お通じが良くなった」と答えたそうです。これは、海洋深層水に豊富に含まれるマグネシウムが要因となったのではないかと考えられています。
美容や健康に欠かせないイソフラボン類が増える
大豆類に多く含まれるイソフラボンは、健康や美容に欠かせない成分として多くの人から注目を集めています。そんなイソフラボンも、なんと海洋深層水を日常的に飲むことで増えるといいます。なかでも、スーパーイソフラボンともいわれるエクオールが増えていたのが確認できたそうです。
海洋深層水の効果は、もちろん個人によって差があります。あくまで天然の飲み水なので、決して薬のような働きはありません。ただ、これだけの効果が研究されている海洋深層水ですから、無理なく続けられる健康習慣として、日常的にぜひ取り入れていきたいですね。※2
海洋深層水の用途
海洋深層水を一体誰が発見したのか、詳しいことはわかっていませんが、深層にある海水の温度が著しく低いことがわかったのは1751年だといわれています。その後、様々な研究が進み、本格的な利用が始まったのは1980年頃から。日本でも、1989年には富山湾で人工湧昇や温度差発電の実験が行われるなど研究が進み、徐々に利用が進んでいきました。現在では、日本全国で海洋深層水が取水され、水産や食品、美容、健康、農業など幅広く利用されています。
農業
植物の生育にとって必要な元素の多くは、海水に含まれるミネラル類です。さらに、海洋深層水の主要成分であるマグネシウムは、植物が光合成をおこなう葉緑素の構成元素であり、活性酸素の発生を抑える働きもあります。また、深層水の低水温性を直接利用することで、高温障害回避技術にも役立てられる可能性があるのだとか。実際、沖縄ではほうれんそうの栽培に海洋深層水を利用しているそうです。他にも、植物に害を与えない程度の塩分濃度で与えることで、浸透圧調節機能を発現させて糖やアミノ酸を高濃度にすることもできます。この働きを活かして、高糖度トマトの養液栽培にも利用されるなど、海洋深層水を用いた栽培方法が広がっています。※3
水産業
海洋深層水はもともと海の水なので、水産業にあらためて利用する必要もないのでは?と思うかもしれませんが、実は水産業分野でも海洋深層水は活躍しています。例えば、水揚げされた魚介類を海洋深層水で保存することにより、鮮度を保つことができます。また、富山県では平成14年に全国で初めて海洋深層水によるアワビの養殖を始めました。天然のミネラルを豊富に含む海洋深層水で養殖したアワビは、肉厚かつやわらか。新たなブランド水産物として、さらなる養殖技術の確立をめざしているといいます。また、高知県では海洋深層水でホシガレイを飼育。水温13~18℃を好むホシガレイに海洋深層水が合うのではないか、という着想から、研究が行われました。※4、※5
飲料・食料品
海洋深層水を使った商品の中で、最も思い浮かべやすいのが飲料水ではないでしょうか。ミネラルウォーターよりもミネラルを豊富に含んでいるため、健康維持や栄養補給の目的などで飲んでいる方が多いようです。取水地域や飲料水にする際の製法などは、各社それぞれ異なっているため、ミネラルの配合率はすべて同じではありません。他には、酒の仕込み水に使うことで麹の発酵作用が強化されて、雑味の少ない清酒ができるそうです。さらに塩をはじめ、様々な調味料にも海洋深層水が活用されています。スイーツやパン、練り物、納豆などの発酵食品など、その活用範囲は多岐にわたります。実は思っている以上に、海洋深層水を使った食品を口にしている機会は多いかもしれませんね。
化粧品・シャンプー
海洋深層水を、化粧品やシャンプーに使用する例もあります。海洋深層水はミネラルバランスが人の体内に近いため、肌へのなじみがよく、しっとり感をより得られやすいという特徴があります。また、肌の新陳代謝を促進する働きがあること、清浄性が高いことから、化粧品やシャンプーのベース基剤として大変有用なものだと言えるでしょう。また、それだけにとどまらず、医薬品の製造にも役立てられないか、研究が進んでいるのだとか。豊富なミネラル分を活かして、ミネラル補給が必要な栄養療法に使用したり、免疫力を高めるために活用したり。まだまだ研究段階ではありますが、今後ますます研究が進むことで、さらなる活用方法が広がっていく可能性は大いにあるでしょう。※6
沖縄県優良県産品として推奨されているウォーターワン沖縄
このように、健康にも美容にも魅力的な働きを持っている「海洋深層水」。この海洋深層水を、毎日の暮らしに手軽に取り入れる方法があることをご存知ですか?それが、天然水のウォーターサーバー『ウォーターワン』です。『ウォーターワン』がお届けしているウォーターワン沖縄のお水 は、自然豊かな沖縄県久米島の海から汲み上げられた海洋深層水100%。でも、一般的な海洋深層水を飲んだ時、「飲みづらい」と感じたことはありませんか。それは、硬度が高いままだから。『ウォーターワン』は深さ612mの深度から取水したあと高性能フィルター(RO膜)処理を行い、飲みやすい超軟水に調整して届けています。だから、子どもから年配の方まで、ゴクゴク飲むことができるのです。飲料水としてはもちろん、調理用の水としても活用できます。
また、『ウォーターワン』の海洋深層水は、「品質・価格・デザイン・安全性」など多面的なチェックを経て、沖縄県に優良な県産品としても認められている品質です。徹底した衛生管理で安全面に配慮されている『ウォーターワン』、海洋深層水を日常的に取り入れたいと考える方は、この機会にぜひチェックしてみてください。
この記事では、海洋深層水の特徴や摂取するメリットを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。海洋深層水は優れた清浄性や低温安定性、無機富栄養素が豊富な点が特徴の、健康・美容のためにぜひ取り入れていきたい水だということがわかったかと思います。健康や美容づくりは、日々の積み重ねがとても大切。日頃飲んでいる水を海洋深層水に変えて、いつまでもイキイキと美しい毎日を送ってみませんか。
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- ※1:https://www.city.muroto.kochi.jp/aquafarm/characteristics.php
- ※2:https://www.pref.kochi.lg.jp/_files/00022521/PDF.pdf
- ※3:https://www.ogb.go.jp/-/media/Files/OGB/Keisan/move/ene-cup/2022fy/award/03_R4_okiko-award.pdf
- ※4:https://www.pref.toyama.jp/sections/1015/ecm/back/2009jul/tokushu/index2.html
- ※5:https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/menu-siryou-syohou5/file_contents/file_20239295101223_1.pdf
- ※6:https://j-net21.smrj.go.jp/special/getover/20230720-09.html