WaterOneコラム
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マンションなどの集合住宅では、水道水がどのような管理になっているか気になりませんか?かつては貯水槽タイプで貯めてから供給されている方式が多かったため、管理面がどうなっているか気になるという人もいるでしょう。飲み水としてはもちろん、調理用の水としても使う場合、安全性は重要なポイントです。そこで、この記事ではマンションの水質チェックのポイントや対策をご紹介します。マンションの水は安心して飲めるのか、もし臭いなどが気になった場合はどのように対策すれば良いのか、マンションにお住まいの方はぜひ参考にしてください。
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マンションの水道水は安全に飲める?
日本の水道水は、世界的に見ても安全といわれるほど水質基準が厳しく、基本的にそのまま飲んでも問題ないといわれています。しかし、マンションの場合は貯水槽や配管の管理状態に左右されるため、安全な水道水がそのまま蛇口から出てきているとは限りません。そこで、まずはマンションの水をチェックしてみましょう。
水質チェックポイント(1)水の見た目を観察
透明なコップに水を汲み、色や濁り、不純物があるかどうかを観察しましょう。正常な水は無色透明で無臭です。しかし、貯水槽や配管の状態が良くない場合は、鉄錆やカビが混入した赤みがかった水が出てくる可能性があります。このような状態は、しばらく水を流し続ければ改善されることがありますが、長く流し続けてもずっと赤い水が出る場合は、配管の老朽化や貯水槽の問題が考えられるため、管理者に相談する必要があります。
水質チェックポイント(2)臭いの確認
(1)で汲んだ水を見た目で確認した後、次は臭いを嗅いでみましょう。水道水から異臭がする場合は、その原因を特定しなければいけません。よくいわれるカルキ臭は、浄水場で使用される塩素消毒によるもので、沸騰させることで軽減できます。カルキ臭は、マンション以外の水道水でも感じられるものです。一方で、生臭い臭いや油臭い時は、貯水槽内の藻や排水管からの臭いが原因である可能性があるため、マンションの管理状態を確認した方が良いでしょう。
マンションの水道水の仕組み
建物によって質が違うといわれるマンションの水ですが、その水道水の供給方法は一体どのようになっているのでしょうか。マンションで用いられている供給方法は、主に「貯水槽水道方式」と「直圧直結給水方式」の2つ。ひと昔前までは、いったん建物の貯水槽に貯めてから供給する「貯水槽水道方式」が主流だったといわれていますが、近年は「直圧直結給水方式」も増えているのだとか。ここでは、それぞれの違いやメリット・デメリットをご紹介します。
貯水槽水道方式
水道本管から供給された水を貯水槽に貯め、その後ポンプを使って各住戸に配水する方式です。貯水槽は通常、地上または地下に設置されており、特に高層マンションでは安定した水圧を確保するために重要だといわれていました。また、一定量の水を常に貯めておくことで、災害時の断水などにも強いというメリットがあります。かつてはこの貯水槽式が主流でしたが、様々な課題もあり、その課題に応えるために直結給水方式が増えてきたといわれています。
- 一定量の水を常に貯水槽に貯めているため、災害時でも使用可能な貯水がある。
- 急激な需要増加にも対応できる。
- 定期的な清掃や点検が必要となり、管理不足で水質劣化の恐れがある。
- 貯水タンク内に長く水が滞留するため、水質劣化や細菌繁殖のリスクが発生してしまう。
- 貯水槽やポンプ設備の設置にはスペースが必要となる。
- 地下や地上に貯水タンクがある場合、地震が起きた時など破損の恐れがある。
直圧直結給水方式
いったん貯水槽に貯める貯水槽水道方式とは異なり、水道本管から直接各住戸に給水されます。貯水槽を介さないことで水質が安定し、メンテナンスコストも削減されます。かつては水圧の安定のため、貯水槽に一度貯める必要がありましたが、最近では技術の進歩によって高層マンションでもこの方式が採用されることが増えています。高度な浄水技術や圧力制御システムの導入、スマートメーターやセンサー技術などを活用し、水の使用量をリアルタイムでモニタリングできる技術なども発展しているようです。
- 水道から直接水が届くため、水質が安定する。
- 貯水槽の場合は定期的な清掃やメンテナンスが義務付けられていたが、貯水槽がない分、メンテナンスコストが低く抑えられる。
- 受水槽や高置水槽が不要なため、省スペースで済む。
- 貯水槽式とは異なり水を溜めないので、災害時には即断水するリスクがある。
- 高層階への給水には十分な圧力が必要。
マンションの水道水の臭いの要因
水道水を嗅いだ時、「臭い」と感じることはありませんか。その原因は様々で、それぞれ対策が異なります。ここでは、マンションの水道水によくある臭いと、その原因を紹介。臭いが気になっているという人は、ぜひ対策を試してみてください。
カルキ臭(塩素臭)
日本の水道水は、水道法という法律によって厳しく水質基準を定められています。その水質を満たすために行われるのが「塩素消毒」。塩素消毒は、水に含まれる病原微生物を殺菌し、水系感染症を防ぐ働きがあるといわれています。実際、塩素消毒が普及した大正時代からは、水系伝染病が激減したのだとか。それほど、塩素消毒は水の安全性にとって欠かせないものなのです。そして、水道水は給水時にも安全性を確保するために、敢えて残留塩素を残すようにしています。こちらも水道法によって、「遊離残留塩素を0.1mg/l(結合残留塩素の場合は、0.4mg/l)以上保持するように塩素消毒をすること」が定められているのです。この残留塩素こそが、水道水特有のカルキ臭の原因。特に、貯水槽水道方式のマンションの場合、水が劣化しないよう、貯水槽に新たに塩素を注入していることがあり、臭いがより強く感じられることがあります。 そのまま飲んでも健康的には問題ありませんが、カルキ臭が気になって美味しく飲めないという場合には、水を5~10分ほど沸騰させることで塩素を蒸発させることができます。ただし、残留塩素を飛ばした水は細菌などが繁殖しやすくなるため、すぐに使い切るようにしましょう。
老朽化した配管
毎日水が流れる水道管は、どうしても劣化してしまうものです。そのため、近年ではより耐用年数が長いポリエチレン管などが採用されていますが、かつては鉄管や鋼管が主に使われていました。そのため、築年数が古いマンションの場合は水道管が鋼管でできていることが多く、これが錆びてしまい鉄臭さを引き起こすことがあります。特に、使用開始時に水道から出る水に鉄の臭いが感じられる時は、2~3分ほど水を流し続けて水道管の中に溜まっている水を流し切ることで、鉄臭さが解消される場合があります。ずっと水を流し続けても鉄臭さがとれない場合は、配管の老朽化が進んでいるため、すぐに管理会社に相談しましょう。ちなみに、管理組合で保管しているマンションの竣工図には、給水管・給湯管・排水管に使用された配管の種類が表記されているそう。どうしても気になる人は、事前に確認させてもらうのも良いかもしれませんね。
藻類やカビの発生
貯水槽水道方式の場合、水道水から生臭さやカビ臭さを感じる時は、貯水槽内で藻類やカビなどが繁殖している可能性があります。特に、夏場など温暖な時期は水温が上昇するため、湖沼やダム湖の水中でも藻などが増殖するといわれています。冬場に比べて水道水のカビ臭が発生しやすいため、注意が必要です。生臭さやカビ臭さを感じた時は、自宅での対処は不可能です。早急に管理者に連絡し、タンク内の清掃や消毒を行う必要があります。貯水槽は、10立方メートルを超えるものの場合は水道法・水道法施行規則による規制があり、毎年1回以上定期の掃除及び国土交通大臣及び環境大臣の登録を受けた検査機関による検査を受けることが義務付けられています。しかし、10立方メートル以下は検査の義務はなく、管理点検や清掃、水質調査などは管理者にまかせられています。小さい貯水槽を使用しているマンションの場合は、少し注意しておいた方が良いかもしれません。
マンションの水道水がまずい場合の対策
マンションの水道がきちんと管理されていることを確認したとしても、どうしても臭いなどが気になって「まずい」と感じてしまうこともあるでしょう。そこで、マンションの水道水がまずいと感じる際にできる対策を4つご紹介します。
煮沸する
カルキ臭の原因は、水道水に含まれている残留塩素。この残留塩素のほか、塩素と有機物が反応してできるトリハロメタンなどは、水を沸騰させることで除去できます。ポイントは、沸騰してすぐに火を止めるのではなく、5~10分以上しっかりと沸騰させ続けること。また、沸騰させる際には、鍋ややかんの蓋を取り、蒸発しやすいようにしておくと良いでしょう。こうすることによって塩素が揮発し、トリハロメタンも減少します。ただし、煮沸した水は残留塩素がなくなってしまい雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切りましょう。
備長炭を使う
まだ浄水施設が発達していなかった昔は、安全な飲み水を手にいれるために炭が使われていたといわれています。炭には目に見えないほど微小な多くの孔が空いており、これがフィルターの役割を果たすからです。そのため、備長炭を水道水に入れることで、不純物や塩素を吸着させて美味しい水を作ることができます。備長炭を水に入れる際は、炭を洗浄した後に煮沸して消毒し、その後4~5時間水に浸けたままにしておくと良いでしょう。市販で浄水用の炭が販売されているので、そちらをそのまま使っても良いかもしれません。
水を冷やす
残留塩素のカルキ臭は、氷を入れたり冷蔵庫に入れたりして冷やすと気にならなくなるといわれています。一般的に飲み水は、体温と比較して20~25℃低いときに最も美味しく感じるといわれているため、20℃以下にまで冷やすのがポイント。水道水は蛇口がある場所によって水温が異なるほか、1日の中でも日中と夜間では水温が上下します。ペットボトル飲料を冷やして飲むように、水道水も事前に冷蔵庫で冷やして飲むのが美味しく飲むコツです。ピッチャーなどに入れて、常に冷蔵庫で冷やすようにすると良いでしょう。
ウォーターサーバーの設置
マンションの水道水の安全性や味が気になる時は、飲用・調理用の水としてウォーターサーバーを利用するのも方法のひとつ。天然水を宅配してくれるウォーターサーバーを利用することで、いつでも美味しい水を飲むことができます。さらに、ウォーターサーバーは冷水・温水がいつでも利用できるため便利です。温かいコーヒーや紅茶を飲みたい時や、冷たい水を飲みたい時も、ボタンひとつですぐに準備できます。沸かしたり冷やしたりする手間もなく、時短にもつながりますよ。また、最近話題になっているPFAS(有機フッ素化合物)などの有害物質にも対応した製品を選ぶと、より安心です。
ウォーターサーバーを利用するなら「ウォーターワン」
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1つめは、安全な水を提供しているということ。『ウォーターワン』は水質検査の結果を公表しており、公式サイトで誰でも内容を確認できるようになっています。栄養成分表示や成分規格、微生物に関する内容など、食品衛生法の清涼飲料水(ミネラルウォーター類)の規格基準に基づいた検査を定期的に実施して公開しているので、安心して利用できますよね。
2つめが、4つの水から選べる点。『ウォーターワン』では、毎月届けられる水を富士山の天然水・南阿蘇の天然水・沖縄の海洋深層水・島根の天然水から選ぶことができます。水の味は水源で変わるため、4つの水を飲み比べられるのも『ウォーターワン』ならではの特徴です。もちろん、これらの4つの採水地でとれた水からはPFASは検出されていません。
そして3つめが、配送周期が豊富な点。『ウォーターワン』の配送周期は、「月に1回」「3週間に1回」「2週間に1回」「1週間に1回」から選べます。しかも、公式サイトから、いつでも手軽に追加注文も可能(偶数本単位)です。余った場合や長期不在時には、2ヵ月連続で定期配送のキャンセルもできるので、必要な量を細かく調整できますよ。
現在、マンションの水道水供給方式には、貯水槽水道方式と直圧直結給水方式があります。給水方式の情報は、水道の蛇口や給水システムの構造を見ることで判断できる場合もあります。自分が住んでいるマンションがどちらの給水方式なのか確認しながら、水道水にカルキ臭や生臭さ、錆臭さなどがある場合は早急に管理者に連絡するようにしましょう。水道水はひと工夫で美味しくすることもできますし、ウォーターサーバーの導入で安全な水を確保する方法もあります。ご自身のライフスタイルに合った方法を、ぜひ検討してください。