WaterOneコラム

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日本の夏の平均気温は上がり続けており、気温が40℃を超える「酷暑日」も珍しくなくなりました。このような気温が続く中で心配なのが「熱中症」。厚生労働省人口動態統計によると、熱中症による死亡数は1993年以前で年平均67人ですが、近年では年平均1,000人を超える年が続いています※1。熱中症は誰にでも起こりうるものなので、正しく対策することが重要です。
熱中症対策で大切なのは、正しく水分を補給すること。日常的な水分摂取不足で、自分では気づかない「かくれ脱水」を引き起こす可能性もあります。そこでこの記事では、熱中症がおこる原因や、熱中症対策に効果的な水分補給方法、かくれ脱水について解説します。
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熱中症対策には水分補給しやすいウォーターサーバーがおすすめ!

熱中症対策にはこまめな水分補給が欠かせないといわれています。その理由は、水は一度にたくさん飲んでも吸収されず、尿として排出されてしまうから。体が一度に吸収できる水の量は、200~250ml※2。そのため、コップ1杯程度(180~200ml)の水を、こまめに飲むと良いといわれています。
そこで役立つのがウォーターサーバーです。ウォーターサーバーを使えば、普段から家に水が常備されているため水を飲む習慣がつきやすく、こまめに水を飲むことができます。また、機種によって多少異なるものの、多くのウォーターサーバーは冷水と温水がいつでも利用できるため、混ぜ合わせて好みの温度に調節できる点もポイント。
気温が高い日はついキンキンに冷えた水を飲みたくなりますが、冷たい水は体を冷やして消化管の動きを鈍くし、体に吸収されるまでの時間が長くなる可能性があるのだとか。体へのスムーズな吸収を考えるならば、体温に近い20~30℃前後の常温の水がおすすめ。ウォーターサーバーなら温水と冷水を混ぜることで、手軽に常温水を準備することができます。
熱中症の原因とメカニズム

そもそも熱中症とはどのような症状かご存知ですか?厚生労働省の熱中症予防のための情報・資料サイトによると、
“熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。”※3
とあります。通常、暑い環境にいる時は汗をかいて体温調整を行い、一定の体温を保っています。しかし、気温や湿度が高すぎて発汗が追いつかなくなったり、汗の蒸発がうまくいかなかったりすると、体内に熱が溜まるほか、体内の水分や塩分のバランスが崩れて様々な不調を引き起こします。
熱中症の発生数は近年増加傾向にあり、室内での発生も増えています。総務省消防庁の発表によると熱中症の救急搬送者のうち、約4割は住居で発生しているそう※4。室内にいるからといって、油断は禁物です。
熱中症の症状は段階によって異なり、
・めまい・立ちくらみ・こむら返り・手足のしびれ
・頭痛・吐き気・体がだるい・集中力や判断力の低下
・意識障害(受答えや会話がおかしい)・けいれん・運動障害(普段通りに歩けないなど)・体が熱い
という3段階に分けられます。重症になってしまうと死に至る可能性もあるため、十分な注意が必要です。
熱中症はいきなり重症になることはなく、必ず軽症から進行します。日常的にこまめに水を摂取し、「ちょっとおかしいかも…」と感じたら早めに対策するようにしましょう。
熱中症はどのように起こるのか

人間の体には本来、異常な体温上昇を抑えるための効率的な調節機構が備わっています。自分で意識しなくても、自然と適正な体温を保てるようになっているのです。しかし、大量の発汗によって体から水分やナトリウムなどの塩分が失われると、体が適切に体温調節できなくなり、体内に熱が溜まって筋肉のひきつけ症状や失神を引き起こしてしまいます。これが、熱中症が起きてしまうメカニズムです。
熱中症の3つの要因

熱中症を引き起こす要因としては、「環境」「からだ」「行動」の3つが挙げられます。
酷暑日が続いている近年の環境は、まさに熱中症を引き起こしやすい要因のひとつだといえるでしょう。気温だけではなく、湿度の高さや日差しの強さも要因のひとつです。さらに、クーラーのない部屋に居続ける、閉め切った蒸し暑い屋内にいる、などの環境も熱中症を引き起こしてしまいます。日差しや照り返しを遮断し、風通しの良い適温の環境に身を置くようにしましょう。
上がった体温を下げるためには、汗をかいたり、皮膚から熱を逃したりといった作用が必要になります。しかし、二日酔いや体調不良で脱水状態になっていたり、日頃あまり汗をかかないため発汗量が少なかったりすると、体温の調整が上手にできなくなってしまいます。また、体が小さい乳幼児や体内の水分量が少ない高齢者は特に注意が必要です。
炎天下で激しい運動をしたり、長時間屋外で作業したりする行動は、熱中症を引き起こす可能性を高めてしまいます。また、たくさん汗をかいているのに水分補給を行わない、という行動も熱中症の原因に。喉が渇いていると感じた時は、すでに体の脱水が始まっています。喉が渇く前に、こまめに水分補給をする行動が、熱中症予防には大切なのです。
これらの3つの要因が組み合わさると、熱中症を引き起こす可能性が高くなります。あらかじめ熱中症の要因を知り、意識して避けるようにしましょう。
かくれ脱水とは?

脱水症は熱中症を引き起こす体調不良です。そのため、こまめな水分補給で脱水症を防ぐことが大切なのですが、気づかない間に体の水分が失われている「かくれ脱水」という症状をご存知ですか?かくれ脱水とはその名の通り、体内の水分が減っていることに気づかず脱水が進行していること。気が付いた時には本格的な脱水症状に陥ってしまう恐れがあります。
脱水症は進行するまで明らかな症状が出ないため、脱水症自体がそもそも気づきにくいものです。さらに、かくれ脱水となると気づかない人がほとんどかもしれません。脱水症というと夏の暑い季節を思い浮かべるかもしれませんが、夏だけではなく1年中いつでも発症します。
気づきにくいからこそ、わずかなかくれ脱水のサインを見逃さないように注意し、かつ日頃から水分不足にならない生活習慣を保つことがポイントとなります。
かくれ脱水のサイン
かくれ脱水になると、以下のようなサインが出るといわれています。
□ のどや口が乾きやすい
□ 尿の色が濃い
□ 唇や皮膚が乾燥している
□ いつも疲労感がある
などの心当たりがあったら要注意。こまめな水分補給を取り入れ、体に十分な水分を与えましょう。かくれ脱水は暑さだけではなく、風邪や下痢などの体調不良、激しい寒暖差で起こる体温調節機能の異常などでも起こり得ます。夏だけではなく、一年を通して水分補給を心がけることが大切です。
熱中症対策に効果的な水の飲み方

こまめな水分補給の目安は、1回にコップ1杯分程度の水を1日8回、のどが渇く前に補うこと※5。また、寝る前、運動前、外出前、入浴の前後など、これから汗をかくことがわかっている時は、事前に水分補給を行いましょう。体の水分が不足しやすい起床後にも、コップ1杯の水を飲むようにすると良いでしょう。
人間の体からは、汗や尿、呼吸などによって1日に約2,500mlの水分が失われています。しかし、この2,500mlをすべて飲料水から摂取する必要はなく、飲料水から約1,200ml、食事から約1,000ml、代謝水(体内で食べ物をエネルギーに変える際に作られる水)から約300mlが目安といわれています※6。そのため、水として飲む量は1日1,200mlと考えると良いでしょう。食欲がなく食べ物をあまり食べられない時は体内の水分が不足しがちになるため、そのような時はいつもより多めの水分補給が必要です。
熱中症対策におすすめの飲み物

熱中症を予防するためにはこまめな水分補給が基本ですが、大量に汗をかいた時は水分だけを摂取するのではなく塩分の補給も重要です。汗は99%が水分ですが、残りの1%に塩分をはじめ、カリウムやマグネシウムなどが含まれています。汗をかいた後は水だけ飲んでも体内の塩分濃度が薄まってしまい、せっかく飲んだ水が吸収されなくなってしまいます※7。
そこで、ナトリウム(塩分)やカリウムをバランスよく含んだスポーツドリンクや、熱中症の症状が現れている救急処置時には経口補水液を飲むと良いでしょう。経口補水液はナトリウム濃度が高く、普段の水分補給には適さないため、通常時の熱中症予防にはスポーツドリンクが適しています。
しかし、スポーツドリンクは糖分が含まれているため、飲み過ぎには要注意です。日頃は水でこまめな水分補給を行い、汗をかく時にスポーツドリンクを取り入れるなど、状況に応じて利用すると良いでしょう。
熱中症対策にはウォーターワンがおすすめ

このように、日本全体の気温が上がっている今、熱中症対策は誰にとっても他人事ではありません。熱中症の予防には適切な水分補給が不可欠なため、ウォーターサーバーの導入がおすすめです。
ウォーターサーバー『ウォーターワン』は、4つの採水地から選べる天然水をご自宅にお届け。いずれもミネラル成分が絶妙なバランスで含まれており、日常的な水分・ミネラルの補給に役立ちます。さらに、『ウォーターワン』には温水ロック機能が付いており、小さなお子さまのいるご家庭でも安心して使用できます。オプションで冷水もロックを付けることが可能、水が溜まってきたら最大2ヶ月配送スキップが可能など、状況に応じて柔軟な対応ができるウォーターサーバーメーカーなので、初めてウォーターサーバーを使うという人でも安心です。
熱中症予防には、のどが渇く前からこまめな水分補給が重要です。1日の水分摂取目安量は約1,200mlで、特に暑い時期は脱水症が起こりやすいため、意識的に水分補給を心がけると良いでしょう。通常は水での水分補給がおすすめですが、大量に汗をかく時などはナトリウムとカリウムを含むスポーツドリンクなどを取り入れるようにしましょう。万が一のために、救急処置時に役立つ経口補水液も準備しておくとより安心です。
日常的な水分補給には、手軽に常温水が準備できるウォーターサーバーを利用するのがおすすめです。『ウォーターワン』を生活に取り入れて、こまめな水分補給を習慣化してみてはいかがでしょうか。
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参考文献
- ※1:https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf
- ※2:https://irie.or.jp/archives/14060
- ※3:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/
- ※4:https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/item/heatstroke003_leaflet.pdf
- ※5:https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/dehydration/
- ※6:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html
- ※7:https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2007/02.html