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蒸留水の作り方は?使用用途や注意点も解説
蒸留水の作り方は?使用用途や注意点も解説

化粧水やアロマウォーターなどを自分で作る際に必要となるのが「蒸留水」です。普段の生活用水は水道水で十分でも、化粧水やアロマウォーターを自作する人にとって蒸留水は欠かせないため、美容意識が高い人の中には蒸留水に興味を持つ方もいるでしょう。

蒸留水とは水から不純物を取り除いて純度を高めたもので、スーパーやドラッグストアなどの実店舗ではあまり販売されていません。インターネットの通販サイトでは比較的手軽に購入することができますが、わざわざ購入しなくても自宅で簡単に蒸留水を作ることができます。ただし、自分で作る場合はいくつかの注意点があるので要注意。そこでこの記事では、蒸留水とは何か、どのように作るのかなどについて詳しく解説していきます。

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蒸留水とは?

蒸留水とは?

「蒸留水」という言葉の意味を辞書で調べると

「蒸留によって精製した水。溶解物を含まない、無色透明・無味無臭の液体(※デジタル大辞泉(小学館)より引用)」

となっています。つまり、蒸留水とは蒸留によって作られた水のことを指しているのです。

蒸留とは、液体を沸騰させることで蒸発した気体を集め、再び冷やして液体にする方法です。水が沸騰する温度である沸点は1気圧のもとで100℃ですが、水中に含まれている他の物質の沸点は100℃ではありません。100℃で沸騰させて一度蒸発させることで不純物・微生物・ミネラルなどを除去でき、純度の高い水を得られるというわけです。

蒸留技術の歴史はかなり古く、メソポタミアや先史時代の中国で蒸留技術が使われていたほか、紀元前3000年頃のインダス文明でも蒸留装置が使われていたと推測されているのだそう※1。当時は、蒸留水を作るより主に香料づくりや酒づくりなどに利用されていたようですが、船乗りの間で海水を飲み水にするために蒸留を使っていたという話もあるようです。
日本でも古くは江戸時代から「らんびき」という道具を利用して、船上で海水を熱して発生した蒸気を冷却して真水を得ていました※2。2000年代でも太陽熱を用いた海水淡水化蒸留器の実用化が目指されるなど※3、蒸留水は紀元前から現代に至るまで、人間の暮らしに大きく関わっているものだといえるでしょう。

精製水と蒸留水の違いは?

精製水と蒸留水の違いは?

蒸留水の他に「精製水」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
蒸留水と精製水はどちらも「不純物が混ざらない水を指す言葉」という印象があり、「どういう違いがあるのかわからない」と感じている人もいるでしょう。

精製という言葉を辞書で調べてみると

「まじりものを除いて、純良なものをつくりあげること(※デジタル大辞泉(小学館)より引用)」

とあります。

これだけ見ると、蒸留と同じことのように感じますよね。それは間違いではありません。蒸留水は精製水の一種だからです。精製水とは、地下水や水道水などの原水に蒸留・ろ過・イオン交換・逆浸透などの処理を施して不純物を排除した水全般を指す言葉。蒸留水は精製水のひとつではありますが、精製法には様々なものがあるため精製水といっても必ずしも蒸留水だけを指すわけではない、ということなのです。
精製水には蒸留水・イオン交換水・RO水などが含まれ、それぞれ下記のような特徴があります。

〈イオン交換水〉

イオン交換樹脂と呼ばれるろ過剤を用いて純粋な水を作る方法です。水の中には様々なイオンが存在しておりイオン交換樹脂を通すことで、プラスの電気を持つものを水素イオン(H+)、マイナスの電気を持つものを水酸化物イオン(OH-)に分け、これらを結合して水(H2O)を作ります。

〈RO水〉

逆浸透膜(RO膜)でろ過して精製した水です。RO膜は0.0001ミクロンという超微細な孔があいており、水分子以外のイオンや金属、ウイルスなどの不純物を徹底的に取り除くことができます。

蒸留水の作り方

紀元前の時代から蒸留は行われており、蒸留用の道具である蒸留器は各地で発掘されています。これだけ蒸留器が見つかっていると、蒸留するには専門の道具が必要だと感じてしまいますが、実は自宅にコンロや鍋があれば簡単に蒸留水を作ることができます。ここでは蒸留水の作り方をご紹介しますので、ぜひ一度自宅でも作ってみてください。

蒸留水を作る時に用意するもの

蒸留水を作る時に用意するもの

蒸留水の作り方は様々ですが、今回は一般家庭にもある料理器具を活用する手軽な方法をご紹介します。まずは道具の準備から始めましょう。

【準備する物】
  • 大きめの鍋
  • 鍋の蓋(蓋の角度が斜めになっているものが理想的)
  • 氷または大きめの保冷剤
  • 鍋に入るサイズのボウル※鍋の深さがあまりなく、ボウルが鍋底に触れそうな場合は網など浮かせるためのものも用意しましょう。
  • 蒸留水用の保存容器

蒸留水作りの工程

蒸留水作りの工程

準備ができたら、早速蒸留水づくりを始めましょう。

【蒸留水の作り方】

(1)鍋に水道水を入れて、その中にボウルを浮かべます。この時、ボウルが鍋底につかないように注意してください。もし鍋が浅くて鍋底についてしまう場合は、網などを使って浮かせるようにしましょう。

(2)鍋の上に蓋を裏向きにして乗せます。この時、鍋の蓋がボウルを完全に塞がないようにします。

(3)裏向きに置いた蓋の上に、氷や保冷剤を乗せます。鍋蓋に直接乗せると保冷剤の袋が溶ける可能性があるため、耐熱容器などに入れて乗せると良いでしょう。

(4)鍋を火にかけ、鍋の中の水が沸騰するのを待ちます。

(5)沸騰して蓋に蒸気が付いてきたら、徐々に冷やされた蒸気がボウルに落ちていくことを確認しましょう。透明の蓋を使うと、持ち上げなくても確認できるので便利です。

(6)必要な量の水がボウルに溜まったら完成です。ボウルが小さい場合は、適宜、保存容器に移して保管するようにしましょう。鍋の中のお湯は沸騰させっぱなしで高温になるため、火傷しないようくれぐれも注意しましょう。

蒸留水ができるスピードは、鍋の蓋の大きさや火力などによって異なりますが、ご家庭にある道具では1時間あたり1リットル程度が限界でしょう。溜まった蒸留水を移し替える手間もあり、あまり大量にできるものではありません。ご家庭で少量使う用のものだと考えた方が良いでしょう。

頻繁に蒸留水を作りたいという人は、市販の蒸留器を利用するのも良いかもしれません。決して安価なものではありませんが、鍋で作るのとは異なり、一度セットしたら出来上がるまで放置しておけば良いので手軽です。

蒸留水は何に使う?

蒸留水は何に使う?

蒸留水は、蒸留によって不純物だけではなくミネラルも除去されてしまうため、味はあまりおいしくありません。飲んでも体に問題はありませんが、水の味わいが一切なくなっているため飲用に適しているとはいえないでしょう。蒸留水は次のような用途に向いています。

〈自作化粧水〉

化粧水はドラッグストアなどで手軽に手に入りますが、市販のものは保存期間を長くするために保存料や添加物が入っている場合がほとんど。なるべくシンプルな成分で肌にやさしい化粧水が欲しいという人は、自分で作るのも良いでしょう。作り方はとても簡単で、蒸留水にグリセリンを混ぜるだけ。グリセリンの量を調整することで保湿力の強さを変えられるので、自分の肌状態に合わせた化粧水を作ることができます。ただし、自作化粧水は保存料や添加物が入っていない分傷みやすくなっているため、作った後は冷蔵庫で保管してなるべく早く使い切るようにしましょう。

〈アロマウォーター〉

アロマウォーターとは、植物から精油を抽出する際に副産物的に得られる水分のこと。精油よりも芳香成分の濃度が低く、希釈せずにそのまま使えるという特徴があります。自作する場合は、鍋にハーブを敷き詰めて水道水を注ぎ、蒸留水を作る時と同じ方法でハーブ水を蒸留します。強すぎないほのかな香りになるので、ヘアケアに使ったりルームスプレーとして使ったりするのがおすすめです。こちらも自作化粧水と同じように、作った後は冷蔵庫で保管してなるべく早く使い切りましょう。

〈スキンケアやヘアケア〉

洗顔や洗髪は水道水で行っている人がほとんどですが、実は水道水に含まれる残留塩素はタンパク質にダメージを与えるといわれています。水道水中の残留塩素は、水道法の規定によって体に影響がない濃度まで調整されているとはいうものの、肌が弱い人や肌トラブルが発生している時などは影響がないとは言い切れません。不純物を含まない蒸留水を使えば、肌や髪へのダメージを軽減できるでしょう。しかし、そのためには大量の蒸留水が必要となるため、日常的に使用するのはあまり現実的ではありません。

〈医薬品や化学実験〉

製剤の際に使う水に不純物が混ざっていると、成分が変化してしまいます。そのため、医療の現場や製剤する際は蒸留水などの精製水が使われています。薬品が付着した化学実験の器具を洗う際なども、蒸留水が用いられることがあります。

蒸留水を自作する際の注意点

蒸留水を自作する際の注意点

不純物を除去する蒸留水は、通常の水道水に含まれている残留塩素が抜けるため、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。作った直後は不純物をしっかりと取り除いているので安全ですが、時間が経つと空気中に漂うホコリや雑菌、ウイルスなどが混入してしまいます。そして、残留塩素が入っていない蒸留水は殺菌力がないため、長期保存には向いていません。作製したら清潔な容器に入れて、なるべく早く使い切るようにしましょう。

また、加湿器への使用も避けるようにしましょう。純粋な水の方が体に良さそうなイメージがあるかもしれませんが、メーカーによっては「水道水以外は使用しないでください」と明記されているものもあるほど。その理由は、蒸留水には殺菌効果がないから。加湿器に余った水をそのままにしておくと、水垢が発生してカビの養分になってしまいます。水道水ならば殺菌効果があるためカビの抑制効果がありますが、蒸留水では気づかない間にカビが発生していた、ということも起こり得ます。部屋の空気をカビだらけにしないためにも、加湿器には水道水を使うようにしましょう。

不純物のないおいしい水なら「ウォーターワン」がおすすめ

蒸留水を自作する際の注意点

ご紹介したように、蒸留水はご家庭でも作れるものの蒸留に手間がかかるうえ、せっかく作っても長期保存できないというデメリットがあります。また、蒸留の過程でミネラルが失われてしまうため、飲用にも適していません。そのため、飲用のために蒸留水を作るのはあまりおすすめとはいえないでしょう。しかし、毎日飲む飲み水にはできるだけ不純物が少ないものを選びたいですよね。そこでおすすめしたいのが、4つの採水地から選べる天然水を提供しているウォーターサーバー『ウォーターワン』です。

『ウォーターワン』は、富士山・南阿蘇・沖縄・島根の採水地からお好みの味を選び、自分のライフスタイルに合ったペースで自宅まで届けてくれるサービスです。各地から採れる天然水には、残留塩素などの不純物は含まれておらず、体に良いミネラルがバランスよく含まれています。非加熱処理で新鮮なままボトリングしているため、ミネラルはもちろん酵素など自然の恵みが含まれており、おいしい味わいを楽しめます。しかも、宅配水業界(天然水)トップクラスの安さを誇っており、500ml換算時の料金はなんと約70円。体に不要な不純物はできるだけ取り除き体に良い栄養はしっかり取り入れたい、という人におすすめです。

さらに、『ウォーターワン』は届いた水が使い切れない時でも、配送8日前までなら最長2ヶ月のキャンセルが可能です。長期で家を空ける時でも、水が余ってしまう心配がありません。温水側のコックには標準でチャイルドロック機能が付いているため、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。ご希望があれば、冷水側にもオプションでロック機能をつけることができます。

まとめ

蒸留水は、ご家庭にある鍋や氷を使って簡単に作ることができます。しかし、本来水道水に含まれている残留塩素が抜けてしまうため衛生管理が難しく、ミネラルも除去されるため飲用には適しません。

おいしく清潔なお水を普段から飲みたい人には、『ウォーターワン』がおすすめです。非加熱ボトリングを採用しているため、衛生的なのに天然のミネラルバランスを保っており、おいしさはそのまま。ミネラルが豊富なので、健康や美容にも嬉しい働きが期待できます。WEBから最短5分で申し込めるので、興味のある方はぜひ公式サイトをご覧ください。

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参考文献

  1. ※1:J-STAGE「香料史概略と幾つかの逸話」
  2. ※2:J-STAGE「海水の有効利用 - 造水装置・海水淡水化」
  3. ※3:J-STAGE「太陽熱海水淡水化蒸留器の実用化への挑戦」