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温泉水は飲める?飲泉時の注意点やミネラル豊富なおすすめの水を紹介!
温泉水は飲める?飲泉時の注意点やミネラル豊富なおすすめの水を紹介!

日本には約2,800もの温泉地※1があり(令和6年3月末時点)、世界有数の温泉大国として知られています。温泉が身近にあるからこそ、美肌効果やストレス発散効果などを求めて、定期的に通っている人も少なくありません。そんな温泉の楽しみ方のひとつに「飲泉」があります。

飲泉とは文字通り、温泉の水を飲むこと。湯に溶け込んだ温泉の成分を直接体に取り入れることで、より吸収しやすくするものです。温泉療法という言葉もあり健康に良いとされていますが、「そもそも温泉水は飲んで良いものなのか」「どんな温泉でも飲んでいいのか」と気になる人もいるでしょう。そこでこの記事では、温泉水の定義や飲む場合の注意点などをご紹介します。

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温泉水の定義

温泉水の定義

そもそも、“温泉”とは何を指すかご存知でしょうか?「地中から湧き出ている温かいお湯なら、すべて温泉なのでは?」と思うかもしれませんが、実は昭和23年に制定された温泉法によって明確な定義が定められています。
その定義とは、

地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、下記表の温度又は物質を有するもの。

(1)温度(温泉源から採取されるときの温度) 摂氏25度以上
(2)物質(以下に掲げるもののうち、いずれか一つ) 物質名/含有量(1kg中)
溶存物質(ガス性のものを除く。)/総量1,000mg以上
遊離炭酸(CO2)(遊離二酸化炭素/)250mg以上
リチウムイオン(Li+)/1mg以上
ストロンチウムイオン(Sr2+)/10mg以上
バリウムイオン(Ba2+)/5mg以上
フェロ又はフェリイオン(Fe2+,Fe3+)(総鉄イオン)/10mg以上
第一マンガンイオン(Mn2+)(マンガン(Ⅱ)イオン)/10mg以上
水素イオン(H+)/1mg以上
臭素イオン(Br-)(臭化物イオン)/5mg以上
沃素イオン(I-)(ヨウ化物イオン)/1mg以上
ふっ素イオン(F-)(フッ化物イオン)/2mg以上
ヒドロひ酸イオン(HASO42-)(ヒ酸水素イオン)/1.3mg以上
メタ亜ひ酸(HASO2)/1mg以上
総硫黄(S) [HS-+S2O32-+H2Sに対応するもの] /1mg以上
メタほう酸(HBO2)/5mg以上
メタけい酸(H2SiO3)/50mg以上
重炭酸そうだ(NaHCO3)(炭酸水素ナトリウム)/340mg以上
ラドン(Rn)/20(百億分の1キュリー単位)以上
ラジウム塩(Raとして)1億分の1mg以上※2

上記表のいずれかひとつの物質が含まれていれば温泉と認められるため、温泉の成分は各地によって様々。温泉によって効能が異なるのは、このように成分の違いが認められているからなのです。

温泉水は飲んでも大丈夫?

温泉水は飲んでも大丈夫?

日本の飲泉の歴史で最も古いものは、日本書紀にある「持統天皇(690年即位)の御代に飲泉で多くの病者を治療した」という記述のようです。しかし、その後の時代に関しては飲泉の記載がある文献が現在見つかっていません。ようやく江戸時代中期以降になると、「一本堂薬選續」(1738年)など飲泉の記述がある文献があるのだそう※3

このように、日本でも古くから飲泉が取り入れられてきましたが、飲泉は日本特有の文化ではありません。ヨーロッパ諸国の温泉地では温泉医療と飲泉が密接に結びついており、処方された量を毎日同時刻に飲んで治療に役立てているそうです。むしろヨーロッパ諸国では、温泉というと浸かるためのものではなく、健康目的で飲むものとして定着しているほど。

ヨーロッパでの飲泉の始まりは、古代ローマ以前のケルト時代(紀元前600年頃)ともいわれています。紀元前から始まっていたのであれば、日本よりもはるか昔から飲泉が行われていたといえるでしょう。しかも、ドイツでは温泉水が医薬品として認められているため、医師の処方で「健康のために温泉水を飲む」ことが当然のように行われているのです※4。ドイツのバーデン・バーデンやフランスのエクスレバンなど、今なお温泉保養地として飲泉治療が行われている場所が多いのも、昔から受け継がれてきた飲泉文化があるからでしょう。

温泉水を飲むメリット

室内環境を整備する

温泉には、

① 温熱作用
② 浮力・水圧・粘性抵抗のような物理作用
③ 含有物質による化学・薬理作用
④ 飲むことによる作用

があるといわれています。※5
温泉には様々な成分が含まれていますが、お湯に浸かることによって皮膚から吸収されて、それぞれの効果効能が発揮されます。例えば、炭酸ガスを含む温泉に入浴すると、皮膚から炭酸ガスが吸収されて血液循環が良くなります。これが、③に示される含有物質による作用だといえるでしょう。

この成分吸収を直接体内に取り入れて行うのが飲泉です。飲泉は言ってみれば、体に良い成分が溶け込んだ温水を飲む=薬を服用するのと同じようなものだと考えられます。飲泉の効果は含まれている成分によって異なりますが、例えば

炭酸水素塩泉:アルカリの効果で胃酸を中和し、胃十二指腸潰瘍などに効果
二酸化炭素泉:二酸化炭素の血管拡張作用で、胃腸の動き促進・食欲増進などに効果
含鉄泉:鉄欠乏性貧血に効果

があるとされています※7。このように、飲泉には胃腸や肝臓など局所的に作用する効果があるほか、入浴時と同様に全身に作用する効果があるとされています。また、温泉水にはミネラルが豊富に含まれているため、不足しがちなミネラルを飲泉によって摂取できるという効果も期待できるでしょう。

温泉水を飲む時の注意点

ヨーロッパ諸国でも日本でも行われている飲泉。体に良いのであれば「ぜひ取り入れたい」と思う人も多いでしょう。しかし、飲泉は温泉の水を直接取り入れることになるため衛生面等に対して慎重になる必要があります。
ここでは、飲泉にあたっての注意事項をご紹介します。

全ての温泉水が飲めるわけではない

全ての温泉水が飲めるわけではない

温泉水は、全ての施設のものが飲めるわけではありません。環境省が掲げる「飲用利用基準」によって、飲用できる温泉水の成分や量は定められています※6。その基準をもとに、各都道府県が温泉施設に許可を出してはじめて飲用可能となります。その他、施設の管理状況や微生物学的衛生管理などの基準が設けられており、飲泉可能な温泉水に関しては、必ず飲んでも良いことが明記されています。飲泉前に許可が出ているかどうかを確認しましょう。

新鮮な温泉水を飲む

新鮮な温泉水を飲む

温泉の水は様々な成分が含まれているため、湧出後、時間の経過とともに成分が変化する場合があります。そのため、飲泉する場合は湧き出したばかりの新鮮なものを飲むことが絶対条件です。飲泉が可能な施設の場合、新鮮な温泉水が汲める場所が決まっているため、その場所で飲むようにしましょう。持ち帰りは厳禁です。また、飲泉時は自分の専用コップもしくは使い捨てコップなど、衛生的なものを用いることも大切です。

適量を守る

適量を守る

温泉の成分によって異なりますが、温泉の飲用は1日あたりおおよそ200mL~500mLまでとされています※7。過剰に摂取すると、体内のミネラルバランスが崩れ、健康に悪影響を与える可能性があるためです。健康づくりに役立てるためには、各施設が掲示している推奨飲用量を必ず守るようにしましょう。また、腎不全や高血圧など特定の病気がある方場合は、温泉水を飲むことで病気の症状が悪化することもあるため、飲泉前に必ず主治医に相談しましょう。

療養目的で飲む方や服用中の薬がある方は医師に相談する

療養目的で飲む方や服用中の薬がある方は医師に相談する

前述のように健康な人が飲泉する場合は、飲み過ぎや衛生面に気をつければ問題ありませんが、療養として飲泉する場合は専門知識を有する温泉療法医などに相談しながら行うようにしましょう。温泉療法医とは、日本温泉気候物理医学会にて教育研修会全課程を修了し、認定を受けた医師のこと※8。温泉には豊富な成分が溶けこんでいるからこそ、専門医のもと用量を守って飲むことが大切です。また、服用中の薬がある人は必ず主治医に相談を。薬に影響を及ぼす成分がないか、事前に確認を行いましょう。

子供には飲ませない

子供には飲ませない

環境省は「15歳以下の人については、原則的には飲用を避けること」としています※9。家族で一緒に温泉施設などに行った場合、子供も飲用を希望する可能性がありますが基本的には飲ませないようにしましょう。ただし、どんな場合も飲泉禁止というわけではありません。温泉療法医のような専門知識がある医師のもとで受ける飲泉は例外とされています。

温泉水を飲むなら市販のミネラルウォーターを検討しよう

温泉水を飲むなら市販のミネラルウォーターを検討しよう

このように、飲泉には健康効果がある反面、飲み過ぎに注意が必要だったり飲泉可能な施設を探す必要があったりと、手間がかかってしまいます。特に、ご自宅の近くに飲泉可能な施設がない場合は、日常的に取り入れるのは難しいでしょう。

「日頃の健康のために、体に良い水を取り入れたい」ということであれば、無理に温泉水を飲むよりも市販のミネラルウォーターを飲むのがおすすめ。温泉水はミネラルウォーターの源泉のひとつで、市販されているミネラルウォーターの中にも温泉水として販売されている商品があります。市販のミネラルウォーターは、温泉水より飲みやすいものがほとんどで、比較的安心して飲むことができる点もおすすめの理由のひとつです。

ミネラル豊富な美味しい水を飲むなら「ウォーターワン」がおすすめ

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まとめ

温泉水を飲む「飲泉」は、ヨーロッパ諸国では一般的なこととして普及しています。温泉水にはミネラルなどの成分が豊富に含まれており、健康や美容への効果が期待できるといえるでしょう。ただし、飲泉は許可された施設でしかできない・飲み過ぎに要注意など気をつけたい点もあるので、しっかりと理解したうえで利用するようにしましょう。

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参考文献

  1. ※1:環境省「令和5年度温泉利用状況」
  2. ※2:環境省「温泉の定義」
  3. ※3:一般社団法人 日本温泉協会「飲泉について」
  4. ※4:一般財団法人 山岡記念財団「日本とドイツにおける飲泉文化の環境史」
  5. ※5:日本温泉科学会「温泉の医学的効果とその科学的根拠」
  6. ※6:環境省「温泉利用基準(飲用利用基準)」
  7. ※7:環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」
  8. ※8:一般社団法人 日本温泉気候物理学会「温泉療法医とは」
  9. ※9:環境省「「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」及び「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」について」