
ウォーターワンが執筆しています
妊娠中に下痢をしやすくなる、という話を聞いたことはあるでしょうか?これは珍しいことではなく、体の変化によって起こることが多いといわれています。妊娠は約40週という短期間に新しい生命を体内で作り出すため、急激に体が変化して体重増加はもちろん、つわりや眠気、だるさ、情緒不安定など様々な体調の変化を感じることが多くなります。
個人差があるため必ず起こるわけではありませんが、下痢もそんな体の変化のひとつです。食事や生活リズム、ホルモンバランスなど複合的な要因が原因で起こるといわれていますが、妊娠中は脱水になりやすく、特に水分補給の質に気を配ることが重要です。そこでこの記事では、妊娠中の下痢の原因や注意したいポイントをご紹介します。
妊婦が下痢になりやすいのはなぜ?

妊娠中は様々な体の変化が起こりますが、特に妊娠初期症状のひとつとして下痢が挙げられます。妊娠中はホルモンバランスの変化によって腸の働きが不安定になりやすく、さらに食生活の変化やストレスなど、妊娠を機に起こる生活環境の変化も関与しているといわれています。また、胃腸が敏感になることで、食材の影響や冷えによる影響を受けやすくなっていることも考えられます。
下痢は腹痛を伴うことも多いため、おなかの赤ちゃんに悪い影響を与えないか不安になることもあるでしょう。しかし、不安のあまりストレスを感じ続けるのは、ママにも赤ちゃんにもよくありません。あらかじめ、どのような原因で下痢が起きやすくなるのかを知り、適切な対処方法を取り入れることが大切です。
妊婦が下痢になりやすい主な原因
妊娠初期とは妊娠2ヶ月(4~7週)頃を指し、体内では胎盤ができてママと赤ちゃんの栄養のやりとりが始まります。特に妊娠7週頃になると、赤ちゃんは1分間に1億個以上の細胞を作り出すほど急成長するので、ママは下腹部が張ったり便秘や下痢が起きたりと、様々な症状が起きやすくなります。特にどのようなことが下痢を引き起こしているのか、具体的に確認しましょう。
ホルモンバランスの変化

妊娠中はホルモンバランスが乱れることが知られていますが、特に顕著に変化するのがhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。hCGは妊娠直後から妊娠16週頃にかけて多く分泌され、その量は普段の月経時の100倍にもなります※1。
hCGは卵巣内に残った卵胞「黄体」を刺激して、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促進。基礎体温を向上させ子宮の収縮を抑制し、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に整える働きがあります。特に妊娠6~8週頃の妊娠維持に欠かせないため、この時期に体内で急激に分泌が増加するのでしょう。hCGはつわりの一因になるといわれているほか、hCGの影響によって増加した黄体ホルモンにより消化器系の運動が抑制されることが知られています。その結果、腸のぜん動運動が低下して消化に時間がかかるほか、吐き気や嘔吐、食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢などを繰り返す場合があります※2。
食事の変化

妊娠初期は前述したhCGの影響により、つわりがピークになるタイミングでもあります。吐き気や嘔吐に伴って、食事そのものに嫌悪感を覚えることがあり、それまで好きだった食べ物が食べられなくなるという人も少なくありません。また、ホルモンの急激な変動によって味の好みが変わるのも妊娠初期に感じることが多い症状のひとつ。味覚や嗅覚が変わることで、酸っぱいものや冷たいものを好む人が多くなるといわれています※3。
「食欲がないけれど赤ちゃんのために何か栄養を補わないといけない」と考えて、比較的食べやすいアイスクリームやゼリー、清涼飲料水などを摂取することで、体が冷え下痢を引き起こすこともあります。
逆に、空腹になると気持ち悪くなる「食べづわり」の場合は、味の濃いものや脂っこいものばかりを食べてしまうことも。脂肪分を過剰に摂取すると消化に時間がかかり、下痢を引き起こしやすくなります。
冷えによる腸の不調

妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりの影響などで自律神経が乱れ、体温調節がうまくいかなくなることがあります。また、子宮が急激に大きくなるため姿勢が変化し血液の流れが悪くなって、普段冷え性ではなかった人でも冷えを感じやすくなります。
体が冷えてしまうと腸の働きが低下し、消化不良や便秘、下痢などの症状を引き起こす原因に。さらに、おなかが冷えると自律神経のひとつである交感神経が活発になり、血行が悪くなって腸の働きが低下してしまいます。妊娠初期の冷えは下痢を引き起こすだけではなく、つわりやむくみ、体のだるさを招くほか、腰痛や肩こり、頭痛など様々な悩みの原因となります。体の変化によって冷えやすくなっているからこそ、積極的に体を動かしたり温かい食事や飲み物を摂ったり、入浴でしっかりと体を温めたりするなどの対策が重要です※4。
ウイルスや細菌による感染症

ホルモンバランスの変化や食事の変化のほか、ノロウイルスや食中毒が原因となって下痢が起きることもあります。妊娠していない時でもこれらのウイルスに感染すると下痢の症状が起きますが、特に妊娠中は免疫力が低下しているため、感染症のリスクが高まるといわれています。妊娠すると免疫力が低下してしまうのは、ママの免疫細胞が赤ちゃんを異物とみなして攻撃しないようにする体の仕組みがあるため。赤ちゃんを守る仕組みではあるものの、同時に菌やウイルスに対する抵抗力も弱まってしまいます。
そのため、妊娠中は感染リスクが高まり、さらに妊娠前であれば症状が出なかった弱い感染症でも重症化する場合があります※5。また、菌やウイルスの感染はママの体調に悪影響を及ぼすだけでなく、胎内や産道、母乳から赤ちゃんに感染する母子感染のリスクも高めてしまいます※6。体を冷やさないようにしたり腸内環境を整える栄養を摂ったりするなど、免疫力を高める対策を行いましょう。
妊婦が下痢になった場合に注意すべきポイント

通常時であれば、下痢が起こったら下痢止めなどの薬を飲みますが、妊娠中に自己診断で市販の下痢止めを服用するのは厳禁。前述した通り妊娠中は体の変化やホルモンバランスの変化が大きいため、薬に対して妊娠前よりも敏感に反応する可能性があります。さらに、薬の種類によってはママへの影響だけではなく、赤ちゃんへの影響が心配される場合も。とはいえ、下痢が続くと脱水になるリスクが高まり、赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れもあります。
そのため、強い腹痛や発熱がある場合は必ず医師に相談しましょう。医師は妊娠中の体の変化を考慮しつつ、安全で短期間の服用で済む薬を処方します※7。
妊婦が下痢になった場合の水分補給はどうすべき?

体の冷やしすぎは下痢を誘発するうえ、妊娠中のデリケートな体に負担をかけてしまう可能性が大。さらに妊娠中は体が冷えやすくなっているため、いつも以上に体を冷やさないよう注意が必要です。妊娠中の味覚の変化により冷たい飲み物が欲しくなるかもしれませんが、冷たい飲み物は体を冷やしてしまう原因のひとつ。水分補給は常温またはぬるま湯で行うのが理想的です。
また、糖分やカフェインが含まれた飲料は避けて、ミネラルウォーターなど何も混ざっていないお水を選ぶのがおすすめです。糖分が多い飲み物を飲むと、体内の糖分濃度を下げようとしてかえって喉が渇いてしまう場合があります。また、カフェインを摂りすぎると赤ちゃんが低体重になるリスクが高まるため避けるようにしましょう。水分補給はお水で行い、小まめに少量ずつ飲むことで胃腸に負担をかけずに水分を吸収することができます。
病院にいくかどうかの判断はどうするべき?

「下痢くらいで病院に行くなんて…」と軽く考えてしまいがちですが、下痢の原因が病気である可能性があるほか、長く放置していると赤ちゃんの健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、医療機関の適切な受診が大切です。次のような場合は、速やかに医師の診断を受けましょう。
おなかの冷えや食生活の偏りなどによる単純な下痢ではなく、感染症や内臓疾患の可能性が考えられます。
下痢のダメージにより流産や早産のリスクが高まってしまうため、早めに医師に相談した方が良いでしょう。
点滴が必要になるケースがあります。下痢が2日以上続いたり、食事や水分が摂れない状態が続いたりする時も受診した方が良いでしょう。
妊婦におすすめの水分補給にはウォーターワンの天然水がおすすめ

妊娠中は下痢など様々な症状が起きやすく、つわりなどの影響で食事量が減ることもあるため、いつも以上に水分補給を心がけることが大切です。特に体がデリケートになっている時期だからこそ、体に負担をかけないやさしいお水での水分補給がおすすめです。そこでぜひ活用していただきたいのがウォーターサーバー『ウォーターワン』です。
『ウォーターワン』がご提供している天然水は硬度が低い軟水なので妊婦にも飲みやすい口当たりでゴクゴク飲むことができます。不純物が少ないため、妊娠中の水分補給はもちろん、赤ちゃんのミルク作りにも安心して使うことができるのも嬉しいポイント。また、『ウォーターワン』は定期配送でご自宅にお届けするので水の買い出しが不要になり、重たい水を運ぶ必要がなく体への負担が少ない点もメリットのひとつ。使い終わった水のボトルは家庭ゴミとしてそのまま捨てられるワンウェイ方式なので、置き場所などに広いスペースが必要ということもありません。ペットボトルよりもエコで保存性にも優れているため、万が一の非常時にも役立ちます。
さらに、妊娠中は常温水またはぬるま湯での水分補給が推奨されていますが、いちいちお湯を沸かすのは大変です。その点『ウォーターワン』は温水と冷水がいつでも使えるので、両方を混ぜてぬるま湯を作るのも簡単。妊娠中の人の水分補給にも役立つ『ウォーターワン』を、ぜひチェックしてみてください。