WaterOneコラム
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ミネラルウォーターを購入する際、「硬水」や「軟水」という区分を聞くことがありますよね。なんとなく耳にしたことがある、という方から、自分の好みに合わせて硬水や軟水を意図的に選んでいる、という方まで様々でしょう。そんななかで、「超軟水」と呼ばれる水があることはご存知でしょうか。一体、どのような特徴があるのか、気になりますよね。そこでこの記事では、軟水・硬水の違いやそれぞれの特徴、超軟水のメリットとおすすめの活用方法を解説します。ミネラルウォーターを選ぶ時のポイントや効果的な飲み方も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
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超軟水とは?
水はまず、「海水」と「淡水」に分けられます。この分け方は、塩分が含まれるかどうかの違いだけ。塩分が約0.05%以下のものが淡水と呼ばれ、淡水はさらに「硬水」と「軟水」に分けられます。※1 では、具体的な分け方を見ていきましょう。
硬度は簡単に言ってしまえば、水に含まれているミネラルの量のこと。カルシウムとマグネシウムの含有量が比較的多い水を硬水、含有量が少ない水が軟水と呼ばれています。
超軟水はミネラルが少ないのが特徴です。超軟水は、軟水と呼ばれる水の中でも、特にカルシウムとマグネシウムの割合が少ないものを指します。一般的な軟水は、日本基準で硬度100/L以下と言われていますが、超軟水は硬度40/L未満になるものもあるのだとか。
ミネラル分が少ないということだけを聞くと、“栄養が少ない水”という印象を持ってしまうかもしれませんが、超軟水は人間の体に様々なメリットをもたらすことがわかっています。それでは、硬水と軟水(超軟水)にそれぞれどのような特徴があるのか、具体的に確認していきましょう。
軟水と硬水の基準
硬度は、水中に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を、炭酸カルシウムに換算して表示したものです。つまり、数値が高ければ高いほどカルシウムとマグネシウムが多く、数値が低ければカルシウムやマグネシウムが少ない、ということになります。WHO(世界保健 機関)の飲料水水質ガイドラインでは、硬度によって軟水・硬水を下記のように分類しています。
60mg/L未満 | 軟水 |
---|---|
60から120mg/L未満 | 中程度の軟水 |
120から180mg/L未満 | 硬水 |
180mg/L以上 | 非常な硬水 |
これは世界の基準であり、日本では一般的に硬度0~100mg/Lが軟水、101~300mg/Lが中硬水、301mg/L以上が硬水と呼ばれています。これは、日本の水道法によって定められている水質管理設定項目が、おいしさの面から硬度の目標値を10~100mg/Lに定めていることと関係しているのかもしれません。※2
硬度は自然環境などに大きく影響され、日本は軟水が多く、ヨーロッパでは硬水が多いといわれています。ヨーロッパの水は石灰質の地域を長い時間かけて通ってくるため、その間にミネラルが溶け込み、水の硬度が高くなります。一方、日本のように地中での滞留時間や河川延長が短い場合は、硬度が低めになります。
軟水のメリットとデメリット
先述の通り、軟水はカルシウムやマグネシウムが比較的少ない水ということになります。それらのミネラルが少ないため、口当たりが柔らかく飲みやすいという特徴があります。また、日本に軟水が多いため、一般的には軟水を好む日本人が多いといわれています。
【軟水のメリット】
日本人は子どもの頃から軟水に慣れ親しんでいるため、クセがなく飲みやすい、と感じる人が多いようです。
マグネシウムは、便秘薬にも用いられることがあり、多く摂取するとお腹がゆるくなる可能性があります。胃腸にも負担がかかりやすいため、赤ちゃんや小さな子どもの飲用にはあまり適していません。
海外などに行った際、硬水で髪を洗うせいで肌がつっぱったり、髪がパサパサになったという経験はないでしょうか。これは、水中のカルシウムやマグネシウムの影響。軟水は肌や髪にやさしく、硬水のような影響はほとんどありません。
軟水には、石鹸の泡立ちを妨げるカルシウムやマグネシウムが少ないため、石鹸や洗剤がよく泡立ちます。
軟水はだしが良くとれ、無味無臭で味がないため、素材本来の味を邪魔しません。ご飯がふっくらと炊けることも軟水のポイントです。
【軟水のデメリット】
ミネラルは便秘やむくみ解消に役立ち、生きていくうえで必要な成分です。しかし、軟水はミネラルの含有量が少なく、ミネラル補給においては頼りない面もあります。※3、※4
硬水のメリットとデメリット
では次に、カルシウムやマグネシウムを豊富に含む硬水のメリットとデメリットを見ていきましょう。
【硬水のメリット】
硬水に多く含まれるマグネシウムは、便秘薬にも使われることがある成分。そのため、日常的に硬水を飲むことで、便秘が改善されるケースがあるそうです。便秘は血行不良を招くことがあるため、便秘が解消されることで、むくみの解消にもつながります。
カルシウムやマグネシウムを多く含んでいる硬水は、血液をさらさらにする働きがあるといわれています。動脈硬化や心筋梗塞などの病気は、どろどろ血液が原因のひとつになっていることも。血流をさらさらに保つことで、動脈硬化などのリスクを減らす働きが期待できます。
硬度の高さは、ミネラル含有量の高さを表すもの。日本人の食事内容はミネラル不足に陥りやすく、近年ミネラル不足の人が急増しているともいわれています。※5 ミネラル補給という点においては、軟水よりも硬水を飲む方が良いと言えるかもしれません。
【硬水のデメリット】
通常の状態では、一定量のカルシウムを補うことで結石の予防になるといわれています。しかし、腎臓機能に問題がある場合は硬水に含まれるカルシウムをろ過しきれず、カルシウムを多く含む結石ができやすくなります。
マグネシウムは便を柔らかくする効果がありますが、飲みすぎはお腹がゆるくなってしまうため、注意が必要です。
軟水で育ってきた日本人は、硬水になじみがなく、人によっては味に苦みを感じることも。口当たりにも硬さを感じるため、苦手だという人も多いかもしれません。※4
超軟水の特徴とおすすめの活用方法
これまで硬水と軟水のメリット・デメリットを見てきましたが、ここで注目したいのが、軟水の中でも特に硬度が低いと言われる「超軟水」。硬度が低い、つまりカルシウムやマグネシウムがほとんど含まれていない超軟水には、一体どのようなメリットがあるのか。超軟水ならではの特徴と、おすすめの活用方法を紹介します。
入浴、スキンケア対策
肌アレルギーの原因のひとつと言われるのが、肌や衣類に付着している石鹸カス。この石鹸カスは、金属イオンと石鹸の成分が反応して作られます。超軟水ならば金属イオンがほとんど含まれないため、石鹸カスができづらく、肌を清潔に保つことができます。さらに軟水ならではの泡立ちの良さもあるため、入浴シーンにおいて、幅広く活用できます。
- 泡立ちが良いため、洗顔は肌への摩擦を防ぐことができ、髭剃りでもかみそり負けを軽減できる
- 石鹸カスができづらいため、肌が敏感な人や赤ちゃんにもおすすめ
- 泡立ちがよく、シャンプーなどヘアケアにも向いている。
洗い物などの水仕事
毎日洗い物をしているせいで手が荒れる…と、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、手が荒れてしまうのは水にたくさん触れているからではなく、合成洗剤などの石鹸カスが手に付着しているせい。超軟水ならば、石鹸カスができづらいため、肌荒れの軽減効果が期待できます。さらに、少量の水でもしっかり泡立つため、洗剤の使用量そのものを減らすことができ、経済的に嬉しい効果も。
- 洗剤が少量でも泡立ちが良いため、最小限の洗剤量で洗い物ができる。
- 洗い物による手荒れの心配が軽減できる
- グラスなどにも石鹸カスが残らず、輝きが増す
水アカ対策
しっかり洗っているはずなのに、やかんや電気ポットの内側に白い汚れがつくことがありませんか。この正体は、水道水に含まれるカルシウムイオンが付着したものだといわれています。カルシウムの含有量が少ない超軟水で洗えば、このような白い汚れがつくことはありません。また、超軟水は油汚れをスッキリと落とす効果も。石鹸カスも出ないので、水切れも良く、水の跡が残ることもありません。
- やかんやポットに白い汚れがつかず、清潔に使い続けられる
- 油汚れもスッキリ落とせる
- キッチン回りやシンクの汚れも少なくなる
和食などの料理
カルシウムやマグネシウムをほとんど含まない超軟水は、味にクセがなく、調理の味付けの邪魔をしません。また、昆布やかつおだしのうまみ成分を引き出す働きがあり、出汁や繊細な食材の味、香りを活かすことができます。硬度が高い水でご飯を炊くと黄色く硬くなりやすいのに比べ、超軟水でご飯を炊くとふっくら美味しく仕上がるのもメリットのひとつです。様々な点から日本食に合う水だと言えるでしょう。
- 素材の味や香りを活かして、料理の味を邪魔しない
- 昆布やかつおだしのうまみ成分をしっかり引き出すことができる。
- ご飯を炊くと、ふっくらとして美味しく仕上がる※5
高齢者や乳幼児の飲料水
赤ちゃんはまだ内臓が未発達で、マグネシウムやカルシウムを上手に分解できないといわれています。ミネラル豊富な水を飲むと、下痢や腹痛を起こす可能性があるためできるだけ避け、超軟水を与えた方が良いでしょう。また、胃腸の働きが衰えてしまった高齢者にも、刺激が少ない超軟水がおすすめです。赤ちゃんや高齢者の日常的な飲み水としては、超軟水が適していると言えます。
- 刺激のあるミネラル分を避け、身体の老廃物の排出を助ける
- デリケートな体への負担も少なく、やさしく水分を摂取できる
- 内臓が未発達な赤ちゃんにも適している
健康維持のための水分補給
腎臓は、体内のミネラル量を適切に保つ働きを担っています。しかし、腎臓に疾患がある場合はこの機能が乱れてしまい、硬度が高いミネラルウォーターを飲むと腎臓に負担をかけてしまいます。ミネラル分を腎臓でろ過できなくなると、体内のカルシウム濃度が上がってしまい、カルシウムを多く含む結石などができる恐れもあります。そのため、体に負担をかけない超軟水を選ぶと良いでしょう。
- 硬水を飲むと、ミネラル分をろ過できずに体に蓄積してしまう恐れがある
- 純度が高い超軟水は体内への吸収が早い
- デトックス効果や新陳代謝の促進が期待できる
超軟水を手軽に飲むにはウォーターサーバーがおすすめ
このように、超軟水には様々なメリットがあります。「でも、超軟水ってどうやって手に入れればいいの?」と疑問に思いませんか。スーパーやコンビニエンスストアなどでは、軟水はすぐに見つけられても、超軟水はなかなか見つかりませんよね。実は、超軟水を日常的に取り入れたいと思うなら、定期的に届くウォーターサーバーの活用がおすすめなんです!ウォーターサーバー『ウォーターワン』なら、富士山・南阿蘇・沖縄・島根の採水地から新鮮な水を定期的にお届けすることができ、手軽に超軟水を生活に取り入れることができるんです。
『ウォーターワン』は、富士山・南阿蘇・沖縄・島根の4つの採水地から水を選ぶことができますが、その中のひとつ・久米島の水は水深612mから汲み上げた海洋深層水100%で、硬度10度以下の超軟水。飲み水や調理の水として、いつでも手軽に超軟水が活用できます。
超軟水をペットボトルで購入した場合、直接口をつけて飲むと、そこから雑菌が繁殖する可能性があります。また、お湯で使いたいと思っても、沸かすひと手間がかかってしまいます。その点、ウォーターサーバーなら、冷水とお湯がいつでも利用可能。口をつけて飲むこともなく、衛生的に利用できます。
いかがでしたでしょうか。超軟水は、軟水の中でも特に硬度が低い水で、スキンケアや健康維持、和食への活用など、様々なメリットを得ることができます。まだ飲んだことがない、という人は、ぜひ一度飲料水や調理の水として使ってみてください。まろやかな口あたりとクセのなさに、きっと驚くはず!
超軟水を日常的に取り入れるならウォーターサーバーがおすすめです。健康のため、また美味しい水をいつでも飲むために、この機会にぜひ“超軟水がある生活”を検討してみてはいかがでしょうか。
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参考文献