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生まれたばかりの赤ちゃんは、生後6ヶ月~1歳6ヶ月頃目安に訪れる卒乳まで母乳またはミルクを飲み続けます。離乳食が始まる生後5~6ヶ月頃までは、赤ちゃんが口にする栄養源は母乳またはミルクだけ。成長のための栄養をそれだけから補うため、「母乳が良いのかミルクを与えるべきなのか」という点は、赤ちゃんのためにベストな選択をしたいと考える多くの親が悩むテーマでしょう。
母乳とミルクは一概にどちらが良いといえるものではなく、それぞれにメリット・デメリットがあり、成長への影響についてもさまざまな意見があります。そこでこの記事では「母乳とミルクで育った子の違い」に焦点をあてて実際の特徴や考え方を解説します。ミルク作りに適したウォーターサーバー『ウォーターワン』も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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母乳とミルクのどちらで育つ子どもが多い?

WHO(世界保健機関)は、産後6ヶ月間は母乳のみで育てることを推奨しています。しかし、日本の現状に目を向けてみると、2024年の調査では
- 「母乳のみ」または「主に母乳」を与えている/全体の51%※1
という結果になっています。2014年の調査では「母乳のみ」または「主に母乳」を与えているのが全体の78%だったため、ここ10年で27ポイントも母乳のみ・主に母乳での育児を行う人が減っていることがわかります。
この結果の背景には、共働き世帯の増加や母親の負担を軽減するために父親が授乳するなどのライフスタイルの変化が考えられます。また、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」にも、
授乳の支援に当たっては母乳だけにこだわらず、必要に応じて育児用ミルクを使う支援も必要である。
との記載があります※2。
これらのことから、現在、完全母乳育児を実践する人は一定数いるものの母乳とミルクの併用が主流で、ライフスタイルや体質に応じて選択する家庭が増えているといえるでしょう。
母乳とミルクには違いがある?

母乳もミルクも、赤ちゃんが成長するために必要な乳糖や脂質、オリゴ糖、タンパク質などの栄養が十分に含まれているという点は同じです。
細かな違いとしては
母親から自然に分泌され、免疫物質を含んでいるため感染症のリスクが下げられるといわれている。
科学的に母乳成分を再現しており、栄養バランスが安定しているのがメリット。母乳と比較すると免疫物質は少ないが、免疫物質を付加した「免疫ミルク」などの商品も販売されている。
などが挙げられます。どちらも赤ちゃんの成長を支えるものですが、まったく同じ成分というわけではありません。
母乳のメリットとデメリット

母親の体内で赤ちゃんのために作られる母乳は、赤ちゃんの成長のための栄養がバランスよく含まれていますが、母体が栄養不足に陥るなどのデメリットもあります。ここでは、母乳のメリットとデメリットについて解説します。
母乳のメリット
母乳は赤ちゃんにとって理想的な食品とされており、赤ちゃんの成長に合わせて成分が変化していくのも特徴のひとつです。また、母親の免疫を直接与えることができるため、赤ちゃんが感染症などの病気にかかりにくくなる効果が期待できます。さらに、消化吸収が良いため赤ちゃんの体に負担が少なく、消化不良によるアレルギーを起こすことも少ないといわれています。経済的であり、常に適温で与えられることもメリットだといえるでしょう※3。
母乳のデメリット
母乳は母体で作られるものだからこそ、母親の体調や栄養状態に影響されるといわれています。母親が病気になったりよほどひどい栄養失調になったりしない限りは母乳の栄養が不足することはないといわれていますが、水分不足になると母乳の量が少なくなるなどの影響があるようです。また、頻回授乳が必要なうえ母親しか授乳できないため、母親の負担が大きくなります。さらに、母乳が十分に出ない場合、赤ちゃんの栄養が足りなくなるリスクも考えられます。
ミルクのメリットとデメリット

母乳が出づらい体質の母親や、共働きなどで忙しい両親の育児に必要不可欠なのが赤ちゃん用の粉ミルクです。日本の粉ミルクは品質が高いといわれており、安心して赤ちゃんに与えられますが、やはりメリットとデメリットの両方が存在します。
ミルクのメリット
赤ちゃん用の粉ミルクは一般的には牛乳成分を主成分として作られており、なかでも育児用ミルクは母乳に成分を似せているため母乳の代用品として使うことができます。母体の状態に影響を受ける母乳とは異なり、粉ミルクは常に栄養バランスが一定です。誰でも同じように与えることができるため、父親や祖父母も授乳に参加でき、育児の負担を分担できます。また、外出時でも安定して与えられるのもメリットだといえるでしょう。
ミルクのデメリット
粉ミルクは殺菌のために必ず70℃以上での調乳が必要で、さらに調乳後は赤ちゃんが安全に飲める人肌の温度まで冷まさなければならず、時間と手間がかかってしまいます。また、外で調乳する場合はあらかじめ粉ミルクや哺乳瓶を準備しておく必要があり、持ち運びも大変です。粉ミルク代や水代など、経済的な負担も増えてしまいます。また、母乳に含まれる免疫成分は含まれないため、感染症予防の効果はあまり期待できません。
母乳とミルクで育った子の違いは?

母乳とミルクの違いについてご紹介しましたが、それぞれ赤ちゃんの育ち方にどのような違いが出るのでしょうか?ここでは育ち方の違いについてご紹介します。
免疫力や病気へのかかりやすさ
母乳とミルクの大きな違いとして、免疫物質の量が挙げられます。免疫物質が豊富な母乳で育った子は、感染症など病気にかかりにくい傾向があると考えられています。しかし一方で、ミルクでも成長に必要な栄養は十分に補えるため大きな差は出ないともいわれています。また、育児用ミルクにも免疫物質を強化した免疫ミルクなどが販売されているため、免疫が気になる人は活用すると良いでしょう。病気へのかかりやすさは母乳かミルクの違いというよりも、むしろ体質や環境による違いが出やすいようです。
成長スピードや体格の良さ
ミルクのメリットのひとつは、栄養成分がいつでも安定して与えられることです。母乳は母体の栄養状態に左右されるため、ミルク育ちの子の方が栄養が安定しており、体格が比較的しっかりする傾向があるとされています。一方、母乳育ちの子はやや体重の増加がゆるやかだといわれていますが、健康面では大きな差はないといえるでしょう。母乳でもミルクでも赤ちゃんの成長に必要な成分は十分に含まれているため、医学的にはどちらも健やかに育つとされています。
精神的な安心感や愛着形成
母乳育児は肌と肌が触れ合う母子のスキンシップを通して、赤ちゃんに安心感を与えたり母と子の絆を強く形成したりなどの効果が期待されています。しかし、ミルクで育てた場合にスキンシップがないかといわれると決してそうではありません。ミルクの場合でも、抱っこしながら与えることで同じように愛着形成が可能です。心理的な成長には大きな差はないと考えられています。
便の色
赤ちゃんの便は何を飲むかによって状態が変わります。消化吸収が良いとされる母乳で育った赤ちゃんの便は、マスタードのような黄色やオレンジがかった色で、水分が多く含まれて柔らかくなります。一方で、ミルクで育った赤ちゃんの便は黄土色や、やや緑がかった色で、母乳育ちより硬めになる傾向があります。極端に白っぽい色や黒っぽい色の場合は体調不良や病気のサインである可能性があるので要注意です。赤ちゃんの便は健康や成長状態がわかる大切なバロメーターなので、おむつ代えの時に必ずチェックするようにしましょう。
親の育児負担やライフスタイルへの影響
母乳の場合は母親しか授乳できないうえ、母体の体内にある栄養を使って作り出すため、母親の負担が大きくなりがちです。一方で、ミルク中心で育てると母親以外に父親や祖父母でも授乳することができるため、家族で育児を分担できるメリットがあります。特に共働きの場合など、母親だけが授乳を行うのは現実的ではありません。負担が偏らないよう、仕事はもちろん家事や育児も家族で分担することがポイント。それぞれのご家庭の生活スタイルに合った選択が重要だといえます。
母乳とミルクで将来の知能などにも影響がある?

一部の研究によると、母乳育児には知能や学習能力にわずかな影響を与える可能性があるとされています。イギリスやブラジルなど様々な国での研究によると、母乳育児で育った子の方が知能指数と学業成績がわずかに高くなったというのです。その理由は、母乳の方が長鎖多価不飽和脂肪酸(ドコサヘキサエン酸とアラキドン酸)を高い濃度で摂取できるからではないかといわれています。
しかし、仮に母乳の影響が知能に影響を与えたとしても、その差はごくわずか。遺伝や環境、教育要素の方がはるかに大きな影響を与えるといえます。将来の能力は母乳かミルクかだけで決まるものではないため、あまり気にする必要はないでしょう。
家族や環境に合わせた無理のない授乳方法を選ぼう

粉ミルクが十分に発達していなかった時代は、どうしても母乳中心の育児とならざるを得なかったため、今でも「母乳で育てた方がいい」という意見が聞かれます。しかし重要なのは、赤ちゃんが十分な栄養を取れることと、母親の負担を減らすことです。
栄養については母乳でもミルクでも大きな差はなく、ミルク中心の育児の場合でも健やかに育つことがわかっています。母親以外が授乳できる点やいつでも安定した栄養が与えられる点などのメリットがあり、現代社会ではミルクを活用した方が良い場面も多く見られるでしょう。母乳だけで育てることにこだわらず、家族の状況や環境に合わせた「無理のない育児」を選ぶのがベストだといえます。
ミルクを作る場合はウォーターワンのお水がおすすめ

母乳中心で育てる場合は、母親がしっかりと水分を補うことが重要です。そして、ミルク中心で育てる場合はミルク作りにお水が必要となります。母乳でもミルクでも、どちらにしても質の良いお水は欠かせないといえるでしょう。そこでおすすめしたいのがウォーターサーバー『ウォーターワン』です。
厳選した4つの採水地で採水した『ウォーターワン』の天然水は、不純物が少ない軟水または超軟水なので未発達な赤ちゃんの胃腸にもやさしく、ミルク作りにもぴったりです。ミルク作りの時は70℃以上のお湯を使うことが推奨されていますが、『ウォーターワン』なら温水コックからいつでも適温のお湯が使えるため、夜間やすぐに調乳したい時でも水道水の煮沸や冷却の手間を省くことができて便利です。また『ウォーターワン』は、ミルク作りだけではなく離乳食作りにも活躍します。他にも水分補給が重要な母親の飲み水や調理用のお水まで、幅広く活用できて便利です。
温水コックには標準でチャイルドロックを搭載しているので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えます。冷水側にもオプションでチャイルドロックをつけることができるため、ご家庭の状況に合わせて検討すると良いでしょう。美味しいお水を安心して使えるウォーターサーバー『ウォーターワン』を、この機会にぜひチェックしてみてください。








