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pH値とは?アルカリ性や酸性にはどのような違いがある?

pH値とは?アルカリ性や酸性にはどのような違いがある?

物質のアルカリ性・酸性を示す「pH値」。小学6年生や中学生の理科の授業などで習う項目で、pH値と味の関係やそれぞれの水溶液がどのような性質を持つのかを学びます。「子どもの頃に習ったなぁ」と、なんとなく覚えている人も多いのではないでしょうか。

子どもの頃に学んだため「大人になった今は関係ない」と思いがちですが、pH値は水や食べ物、掃除用品など、私たちの身の回りの様々なものに関係しており、思っている以上に身近な数値です。日頃から口にしている食べ物や飲み物の味わいに関係しているほか、健康づくりや日々の生活にも密接に関わっています。そこでこの記事では、pH値やアルカリ性・酸性による違いについてご紹介します。

pHとは?

pHとは?

pHとは「power of Hydrogen(水素イオン濃度)」の略称で、酸性・アルカリ性の度合いを0~14の範囲で表す指標です。数値が7であれば中性で、7未満は酸性、7より大きければアルカリ性と定められています。
私たちの身の回りには様々なpH値のものがあり、具体的には以下のようなものが挙げられます。

pH0(強酸性):トイレ用洗剤0.2
pH1:胃液1.5
pH2:レモン2.5
pH3:りんご3
pH4:ビール4.2、皮膚4.5~6
pH5:汗5.4
pH6(弱酸性):水道水6.5、牛乳6.7、唾液6.4
pH7(中性):血液7.4
pH8(弱塩基性・弱アルカリ性):海水8~8.5、涙8.2
pH9:せっけん水8~10
pH12:パイプ洗浄剤12※1

理科の基礎知識として知られているpH値は、上記のように私たちの生活や体内環境を知るための重要な指標だといえます。

ちなみに、1872年のイギリスで初めて使われた「酸性雨」という言葉は、文字通り酸性に傾いた雨を指す言葉です※2。工場の排気ガスなど人為的な物質が空気中で溶け込むことで酸性雨になりますが、実は酸性雨のpH値に絶対的な定義はないといわれています。空気中の二酸化炭素が純水に溶けた場合のpHが5.6という点から、pH5.6以下の雨を一般的には酸性雨と呼ぶようです※3

pHの読み方

pHの読み方

ところで「pH」という文字を見た時、あなたはどのように読みましたか?実は、この読み方は世代によって異なるといわれています。現在、「pH」はピーエイチもしくはピーエッチ読みが正しいとされていますが、人によっては「ペーハー」と読むのではないでしょうか。ピーエイチとペーハーはどちらも同じpHを指しています。

なぜこのような読み方の違いが存在しているかというと、戦後はドイツ語読みの「ペーハー」が広く使われ、学校教育でも長くこの読み方で教えられていたためだといわれています。特に年齢が高い世代ではペーハーと読む人が多いようです。しかし、1957年に日本工業規格で「ピーエイチ」に統一され、2012年以降の中学校教科書では「ピーエイチ」で表記されるようになっています。広辞苑第7版でペーハーは旧称とされていますが、現在も世代によってはペーハー読みの方がしっくりくる人もいるでしょう。

pHの違いでどう変わる?

pHの数値によって、酸性・アルカリ性・中性と性質が異なってきます。ここでは、それぞれどのような違いがあるのかご紹介します。

酸性

酸性

酸性の“酸”の文字は、訓読みで「酸い(すい)」「酸っぱい(すっぱい)」と読むことができます。この読み方の通り、酸性の水溶液はその多くがすっぱい味のため、レモンやオレンジなど酸味を感じる果物のジュースは大抵が酸性だといえます。また、酸性の水溶液は塩酸・炭酸・硝酸・クエン酸・酢酸など“酸”とつく名前が多いのも特徴です。

酸性が弱ければ酸味を感じる程度で健康に害はありませんが、酸性が強くなると金属を溶かすほどの作用を持つため注意が必要です。人体においても、食べ物を消化する働きを担う胃液は強酸性で、胃から逆流すると食道に炎症を起こしてしまうほどの強さを持っています。このように酸性が強すぎる環境は、内臓はもちろん肌や歯にも刺激を与えることがあります。

アルカリ性

アルカリ性

石けんや重曹、洗剤などはアルカリ性に分類されます。酸性の水溶液がすっぱく感じられるのに対して、アルカリ性は苦味があり触るとヌルヌルとした感じがあります。掃除用具などを購入する時、「アルカリ性洗剤」という分類を見かけたことがあるかと思います。これは、アルカリ性洗剤が油汚れや手垢、皮脂などの酸性の汚れを落とすのに適しており、家の中に付着する汚れの約80%が酸性汚れだといわれているためです※4

アルカリはタンパク質などを溶かす性質があるため室内の掃除に適していますが、強アルカリは人間の皮膚にあるタンパク質まで溶かしてしまい「化学火傷」を引き起こす危険性があります。一般的には、酸性のものよりもアルカリ性のものの方が体の深い箇所まで浸透していくため、強アルカリの取り扱いには十分な注意が必要です。

中性

中性

中性はpH7のもので、酸性の性質もアルカリ性の性質も持っていない状態を指します。真水はpH7付近の中性にあたり、人体にやさしい状態であるといえるでしょう。そのほか、食塩水や砂糖水、アルコール水溶液も中性です。

酸性やアルカリ性の飲み物を過剰に摂取した場合、口内環境を乱して虫歯の原因を作ってしまったり胃酸の殺菌作用を弱めてしまったりなどの影響を及ぼすことがありますが、中性の飲み物であればそのような心配はありません。中性に近いお水なら体にやさしく、塩分や糖分などの摂りすぎの心配もないため日常的な飲料水としては中性に近いお水を飲むのが良いでしょう。

身の回りの水のpH値

身の回りの水のpH値

身近な食べ物や道具についてのpH値については前述しましたが、実はお水も種類によってpH値が異なります。その内容は以下の通りです。

● 水(純水):約7.0

イオンなどをほとんど含まない純水は中性を示します。ただし、空気中の二酸化炭素を吸収すると、やや酸性寄りになるといわれています(pH5.5~6程度)。

● 水道水:約5.8~8.6

水道水は、安全性や品質維持のために水道法で「pH5.8以上、8.6以下」と定められています。細かな数字については、地域や浄水処理方法によって異なります。

● ミネラルウォーター:約6.5~8.5

採水地や含まれるミネラルの種類によって異なります。ヨーロッパなどでよく見られるカルシウムやマグネシウムが多い硬水は、弱アルカリ性になる傾向があります。

● 雨水:約5.0~5.6(弱酸性)

本来の雨水はほぼ中性ですが、大気中の二酸化炭素や汚染物質が溶け込むことで酸性を示します。pH5.6以下のものが特に「酸性雨」と呼ばれています。

● 海水:約8.0~8.3(弱アルカリ性)

塩分や炭酸塩などが溶け込む影響で弱アルカリ性を示します。地球規模で見ると、海洋酸性化の進行によりわずかに低下傾向にあるといわれています。

● 温泉:約1.0~10以上

酸性泉(pH2以下)やアルカリ泉(pH9以上)など、泉質により大きく異なります。肌に優しく「美肌の湯」と称されるものの多くは、弱アルカリ性(pH8前後)の温泉です。

掃除道具の弱アルカリ性や弱酸性はどういう特徴がある?

掃除道具の弱アルカリ性や弱酸性はどういう特徴がある?

市販されている洗剤には、アルカリ性のものや酸性のものがあります。酸性の汚れはアルカリ性洗剤で、アルカリ性の汚れは酸性洗剤で落とすと有効なため、あらかじめどのような汚れが酸性やアルカリ性なのかを知っておくと効果的です。

〈弱アルカリ性の洗剤を使うべきポイント〉

酸性の汚れは、油汚れや皮脂汚れ、手垢などが挙げられます。そのため床の拭き掃除や家具の汚れなどに幅広く用いられます。

〈酸性の洗剤を使うべきポイント〉

酸性の汚れは、水垢や石けんカス、尿石などの水回りの汚れが挙げられます。そのため、キッチンやお風呂掃除、トイレ掃除用の洗剤などに用いられます。

このようにpHを知って使い分けることで、より効率よく掃除ができるでしょう。

飲料水はpH値を意識して飲むべき?

飲料水はpH値を意識して飲むべき?

飲料水のpH値は、WHO飲料水水質ガイドラインによると6.5~8.5とされています※5。この範囲内に収まる飲み物であれば健康に悪影響を及ぼす心配はないため、特に意識せずに日常的に摂取して問題ありません。人体は血液や体液などのpHを一定に保つ仕組みを持っており、血液や組織のpHは基本的に7.35~7.45に維持されています。酸性やアルカリ性の飲み物を飲むこともありますが、過剰な摂取でない限り飲み水のpHによって体の酸性・アルカリ性のバランスが大きく変化することはありません。

一部の研究では「アルカリ性の水が体によい」といわれることもありますが、何事も大切なのはバランスよく補うことです。酸性食品ばかりを食べすぎると高カロリーや高脂肪になる可能性があるため、アルカリ性食品をしっかり摂った方がよいですが、そればかりでは栄養が偏ってしまいます。様々な食品・飲み物をバランスよく摂取するように心がけましょう。

極端に酸性やアルカリ性に傾いたお水は、味への影響のほか配管の劣化などにも影響する可能性があるため、中性に近いお水が望ましいといえるでしょう。安全性や飲みやすさを考えれば、pHを意識するよりも「清潔で信頼できる水」を安定的に摂ることが重要だといえます。