WaterOneコラム
- 作成日：2025年06月02日
ウォーターワンが執筆しています
ついお酒を飲みすぎてしまい、翌日になって頭痛や吐き気などの「二日酔い」に悩まされた経験はありますか？過去には「二日酔いは迎え酒でラクになる」などと言われていたこともありますが、迎え酒に科学的根拠はなく、むしろ続けることでアルコール依存の危険性を高めるともいわれています。近年では二日酔いに対する研究も進み、原因について新たな研究結果が発表され、有効な対策も判明しています。
そもそも二日酔いにならないことが一番ですが、どうしても断れないお酒の席や、楽しくて飲みすぎてしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、二日酔いの原因と対策、また飲酒前にできる予防方法などをご紹介します。
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お酒の飲み過ぎによる「二日酔い」の原因とメカニズムとは？
二日酔いの原因は、アルコールを分解する際に体内にできる「アセトアルデヒド」という成分です。まずは、アルコールがどのような過程を経て分解され、なぜアセトアルデヒドができるのかを確認しながら、二日酔いが起きこるメカニズムを解説します。
アルコールを分解する過程
アルコールとはお酒の主成分のひとつ。アルコールには様々な種類がありますが、酒類のアルコールは主に「エタノール」を指します。アルコールを取り入れた際は、胃から20%、小腸で残りの80%が吸収され、血液に入って全身を巡ります。その後、アルコールが循環されて脳にも到達することで脳の神経細胞が麻痺して
- 顔が赤くなる
- 手足の動きが鈍くなる
- 言語が不明瞭になる
- 意識がぼやける
- 記憶をなくす
などの症状が見られる“酔っ払い”状態になります。一般的に、体重60kgの人がビール中瓶1本程度を飲んだ場合、アルコールは3～4時間体内に留まるといわれています。中瓶2本では、体内からアルコールが消失するまで約6～7時間かかるそうです。しかし、この時間には個人差があり、お酒に弱い人などはもっと時間がかかるといわれています。
吸収されたアルコールは肝臓に送られ分解されます。アルコールが分解されると、まず「アセトアルデヒド」という物質になり、そこからさらに分解されて「アセテート」という物質に。その後、最終的に二酸化炭素と水に分解されます※1。
飲み過ぎによる二日酔いの原因
二日酔いの原因となるのは、お酒の主成分であるアルコール（エタノール）を分解する際にできるアセトアルデヒドです。アセトアルデヒドには頭痛や吐き気、動悸などを引き起こす毒性があるため、血液中の濃度が高まることでいわゆる二日酔いの症状を引き起こします。
アルコールを分解するのは主に「アルデヒド脱水素酵素（ALDH2）」という酵素の働きによるもの。しかし、この酵素の分解能力が弱かったり、脳のお酒に対する感受性が高かったりすると、二日酔いしやすいといわれています。ALDH2の能力には個人差があり、日本人の中にはALDH2が全くない「一滴も飲めない人」が約1割、ALDH2の働きが弱い「お酒が弱い人」が3～4割存在するといわれています※2。
また、アルコールには腎臓に信号を送って体液を貯留させる「バソプレシン」というホルモンの分泌を抑える働きもあります。お酒を飲むとトイレが近くなるのは、このバソプレシンというホルモンの働きによるもの。排尿が促進されて脱水状態になりやすくなり、体の水分が失われることで体のだるさや立ちくらみ、頭痛などを引き起こします。さらに、アセトアルデヒドは脳の口渇中枢に作用し、二日酔い時の喉の乾きの原因となっていることも研究からわかっています。
二日酔いの主な症状
二日酔いの代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 頭痛
- 吐き気
- 喉の乾き
- 腹痛
- 下痢
- めまい
- ふらつき
しかし、症状には個人差があるため、これらがすべて起こるとは限りません。また、酔いの覚め方も人によって異なります。これは前述したALDH2の差によるもので、ALDH2の働きが弱い・全くない人ほど、アセトアルデヒドの影響を強く受けやすいためです。さらに同一人物でも体調によって症状が異なることがあります。疲れている時や体調不良時は、いつもより酔いやすいと感じたことはありませんか？これは体調不良などによって体力が消耗し、代謝も落ちているためアルコールが上手に分解できなくなることが原因だと考えられます。
「風邪を引いているけど、お酒でアルコール消毒するから大丈夫」といって飲酒する人もいますが、一般的なお酒は殺菌できるほどのアルコール濃度はありません。ひどい二日酔いや脱水症状を引き起こす可能性があるため、体調不良時の飲酒は避けるようにしましょう。いずれにしても、二日酔いになると仕事や運転といった日常生活に大きな支障をきたすため、飲酒前後の対策が重要です。
実は効果がない？よくある二日酔い対策の間違い
前述の「二日酔いには迎え酒」など、昔から言われているものでも実は間違いだったとわかっている対策があります。これらの方法は二日酔いを悪化させる可能性があるため、避けるようにしましょう。
迎え酒とは二日酔いの状態でさらにお酒を飲むこと。江戸時代にはすでに知られていた対策で、当時の川柳に「迎ひ酒あたまてんてんしては呑み」などの詩が残されているほど歴史が古いものです。また、日本だけではなくアメリカにも迎え酒を意味する「hair of the dog」という言い回しがあるように、洋の東西を問わず酒好きが行ってきた共通の対策なのでしょう。
しかし、迎え酒をして二日酔いが軽くなる感じがするのは、脳の感覚が麻痺して倦怠感などを感じにくくなっているだけ。むしろアルコールの過剰摂取によって、二日酔いの症状が長引く原因になったり、アルコール依存症のリスクを高めたりする恐れがあるため、迎え酒はしない方が良いでしょう。
ちゃんぽんとは、ビールや日本酒、焼酎など様々なお酒を飲むことを指します。以前は、ちゃんぽんを避ければ二日酔いにならないといわれていましたが、これも間違い。二日酔いはアルコールの摂取量と自分の処理能力で決まるため、同じ種類の酒でも大量に飲めば、当然処理能力の限界を超えて二日酔いになります。
しかし、「ちゃんぽんを避ければ二日酔いは避けられる」は迷信ですが「ちゃんぽんすると二日酔いになりやすい」はあながち間違いとも言い切れないところ。これは、ちゃんぽんすると味が変わったり飲んでいる量が把握しづらくなったりするため、飲み過ぎを誘発する可能性があるからです。いずれにしても、適量を守って飲みすぎないようにすることが二日酔いを避ける秘訣です。
通常時であれば、気持ちよく汗をかいてサッパリできるサウナ。体に溜まったアルコールもスッキリ排出できるイメージがあるかもしれませんが、これも大間違い。二日酔いの原因であるアセトアルデヒドは、残念ながら発汗では排出できません。二日酔いの際は脱水症状を伴っていることが多いため、サウナに行くと症状がより悪化してしまう可能性があり、非常に危険です。
多くのサウナで飲酒後の利用を禁止しているのも、このような理由があるからです。二日酔いの症状が落ち着くまでは、サウナは避けるようにしましょう。
効果的な二日酔い対策
このように科学的根拠に乏しい二日酔い対策が多く知られている反面、近年では科学的根拠に基づいた“正しい二日酔い対策”も知られるようになってきています。正しい対策で素早く二日酔いを解消しましょう。
こまめに水分補給をする
二日酔いを予防する一番確実な方法は「お酒を飲まないこと」に尽きます。飲酒ゼロであれば二日酔いにはなりません。また、そもそもの飲む量を減らすことで、二日酔いになるリスクをグッと下げることができます。そこで、お酒を飲む時は合間に同量の水を飲むように心がけましょう。そうすることで、飲み過ぎを防止できます。
また、お酒を飲むとトイレが近くなる人の場合、こまめに水分補給すればアルコールの利尿作用による脱水での二日酔いの悪化を防ぐ効果も期待できます。お酒を飲む時は同量の水を飲む、このことを忘れないようにしましょう。
お酒を飲む前に脂質・たんぱく質を多く含む食品をとる
牛乳やチーズ、ヨーグルトを事前に食べると二日酔いにならないと聞いたことはないでしょうか。これは、正しくは「酔いにくくなるが、二日酔い対策にはあまりならない」といわれています。たんぱく質や脂質の多い食品は胃に長くとどまるため、アルコールが小腸へたどり着くスピードを緩やかにして、急激に酔うことを防げるのです。
血中アルコール濃度の急上昇を防いで、悪酔いによる飲み過ぎを防げるという点では、二日酔い対策になるといえるかもしれません。また、事前にお腹を膨らませておくことで飲む量を減らせるという効果もあるでしょう。ただし、二日酔いになるかどうかはアルコールの摂取量で決まるため、脂質・たんぱく質を摂ったからと安心して飲みすぎてしまっては意味がありません。
身体を休める
二日酔いになっている時は、体内からアセトアルデヒドを排出しようと頑張っている最中です。汗をかけば治るといった話もありますが、二日酔いでは脱水状態になりやすいため、発汗を促す行為は逆効果です。発汗や尿ではアセトアルデヒドの排出は期待できません。運動したり汗をかいたりすると症状が悪化する可能性があるため、二日酔いの時はとにかく体を休めて回復に努めましょう。
手軽に水分補給をするならウォーターワン
こまめな水分補給で二日酔いを防止するためには、手軽においしい水を飲める環境づくりが重要です。お酒と同量の水を飲もうと考えても、例えば水道水ではカルキ臭さが気になってしまい、飲酒中に手が伸びないかもしれません。またペットボトルの水では、冷蔵庫に入れたまま忘れてしまったり、割材として使い切ってしまったりすることもあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、おいしい水をいつでも気軽に飲めるウォーターサーバー『ウォーターワン』です。
『ウォーターワン』は富士山・南阿蘇・沖縄・島根の4つの採水地から選べる天然水を提供。1ボトル12Lと大容量なので、お酒を飲んでいる最中に使い切ってしまう心配もほとんどありません。コンパクトな「JLサーバー」や卓上サイズの「WS2サーバー」はテーブルのそばに置いても邪魔にならないので、飲んでいる最中でもさっと使いやすく、こまめな水分補給にぴったり。軟水でくせがないためゴクゴクおいしく飲めるほか、料理の水や赤ちゃんのミルクにも適しているなど使用用途も様々です。
水のボトルは定期的に自宅までお届けしますが、定期配送は最大2か月キャンセルできるので、長期出張や海外旅行などで飲みきれない時も安心。ライフスタイルに合わせて柔軟に水の量を調整できるので、飲みきれずに溜まっていくということもありません。
ウォーターワンは割り水や水分補給にぴったり
二日酔いは、アルコールの過剰摂取によりアセトアルデヒドの濃度が高まることで起きる症状です。二日酔いを予防する一番の方法はお酒を飲まないことですが、お酒と同量の水を飲んだり事前に食べ物を胃に入れておいたりなどで、飲み過ぎを防いで二日酔いを防ぐという対策もあります。
家飲みの際は水分補給を行いやすいウォーターサーバーの導入がおすすめ。ウォーターサーバー『ウォーターワン』は4種類の天然水から好きな銘柄を選んで楽しめるウォーターサーバーサービス。4種類すべて軟水または超軟水でくせがなく、和らぎ水やお酒の割り水としてはもちろん、お茶や料理など幅広く活用できます。家飲みを頻繁に行うという人は、ぜひ『ウォーターワン』の導入をご検討ください。
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